David Blecken
2016年5月12日

Essenceに、新たな日本担当マネージングディレクターが就任

東京 – デジタルメディア・エージェンシーの「エッセンス(Essence)」社は、新設した日本担当マネージングディレクターに西谷大蔵氏を起用した。

西谷大蔵氏
西谷大蔵氏

アップルから移籍をする西谷氏は、同社が2010年に発表したモバイル広告プラットフォーム「iAd」のGMを務めていた。

同氏はエッセンス日本・アジア太平洋地域CEO(最高経営責任者)の松下恭子氏の直属となる予定。
松下氏は、同社が「日本のメディア事情に通じた、強いリーダーシップを発揮できる人材を探していた」と話す。
「加えて、個性的な専門家が集まったチームを牽引でき、ローカルメディアの領域に変化をもたらせる人材が欲しかった」

西谷氏は、iAdで国際的なブランドや広告代理店とマーケティング提携を結んできた。
アップルは1月に、現在の形式のiAdを段階的に廃止し、同プラットフォームの営業スタッフ100名を削減する計画を発表したばかりだ。

西谷氏は、マーケティング業界に携わって18年。電通を皮切りに、ウォルト・ディズニー、バイアコム、コムスコアなどでそのキャリアを磨いてきた。
「エッセンスは日本とアジア太平洋地域で大きく成長する可能性をすでに示している」と語る。

収益性の点で、エッセンスにとって日本はアジア太平洋地域で最も重要な市場。松下氏によれば、エッセンスのローカルメディアへの支出の65%は日本が占めており、クライアントにはGoogleといったグローバルブランドが含まれている。

先の「キャンペーン」でのインタビューで松下氏は、「日本のマーケターたちもデータを重視するようになり、メディアへの支出やROI(投資対効果)でより一層の透明性を求めるようになっている」と話している。

2013年にシンガポール支社を開いたエッセンスは、その翌年に東京支社を開設。昨年、グループエム(GroupM)に買収され、現在は同グループの傘下にある。

提供:
Campaign Japan

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