インデックスエクスチェンジで香川氏が目指すのは、日本市場における営業の拡大。国内パブリッシャーやバイヤーに向けたソリューションの拡充に注力する。
同社が日本での事業を開始したのは2018年。日本に拠点を置くパブリッシャーの80%近くをクライアントに持つ(同社発表)。2020年末までに、東京・銀座オフィスの専門スタッフによるパブリッシャーとバイヤー双方へのサービス提供を行っていく方針だ。
香川氏は動画アドテク企業であるアンルーリーを日本で4年半牽引、2週間ほど前に退社したばかり。アンルーリー以前はD.A.コンソーシアム(博報堂DYホールディングス子会社)やヤフージャパン、アマゾン、フェイスブックなどの上級幹部職を歴任した。2008年から12年にかけてはアマゾンの日本市場における広告ビジネスを立ち上げ、その後はフェイスブックで同様の任務を全う。2016年にはCampaign Asia-Pacific の「Women to Watch (注目の女性)」に選出されている。
今回の転職に関し、同氏は以下のようなコメントを発表した。「日本ではプログラマティック広告業界が発展を続けています。国内パートナーの皆様がヘッダー入札のメリットをよく理解し、『クッキー(cookie)後』の時代に備えられるよう、インデックスエクスチェンジは支援を続けてまいります」(香川氏)
「今の当社はエキサイティングな段階にあります。この新しい職に就くことができたのは大変光栄で、日本のプログラマティック広告のエコシステムにインデックスエクスチェンジを確立できるよう励んでまいります」
同社アジア太平洋地域のエデル・ウィーザーMDは以下のように話す。「日本のパートナーの皆様と協働し、プログラマティック広告の長期的かつより高い次元での成功に尽力することは非常に重要。我々はそれを十分に理解しています。パブリッシャーとバイヤーの皆様がプログラマティック広告の新たな戦略を活用できるよう、香川氏のリーダーシップのもとで現場スタッフがより一丸となってお手伝いしていけることでしょう」
(文:ジェシカ・グッドフェロー 翻訳・編集:水野龍哉)