Matthew Miller
2021年12月09日

エージェンシー・オブ・ザ・イヤー2021: アクセンチュアインタラクティブとチェイルが健闘

日本で「クリエイティブエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」の金賞に輝いたのはグレイワールドワイド。アクセンチュアとチェイルはそれぞれ4つの金賞、UMは3年連続で日韓における「メディアエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」の金賞に輝いた。

アクセンチュアインタラクティブ(写真右上)、チェイル(左下)、グレイ(右下)
アクセンチュアインタラクティブ(写真右上)、チェイル(左下)、グレイ(右下)

Campaign Asia-Pacificが選ぶ2021年の「エージェンシー・オブ・ザ・イヤー(AOY)」が発表され、日本ではグレイワールドワイド(グレイグループ日本法人)が「クリエイティブエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」の金賞に輝いた。

AOYは日本・韓国、オーストラリア・ニュージーランド、南アジア、東南アジア、中国、アジア太平洋といった地域毎に選別。今年の日本・韓国で最も目立った成績を上げたのはアクセンチュアインタラクティブとチェイル(韓国)だ。両社はそれぞれ4つの金賞を獲得した。

チェイルは昨年も4つの金賞を獲得。今年は韓国の「クリエイティブエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」と「デジタルエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」、日本・韓国の「ブランドエクスペリエンスエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」「イベントマーケティングエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」で受賞した。

アクセンチュアインタラクティブは「デジタルエージェンシー・オブ・ザ・イヤー(日本)」と「コンサルタンシー・オブ・ザ・イヤー(日本・韓国)」で3年連続の金賞を獲得。また、新設された「eコマースエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」「エージェンシー/マーケター・パートナーシップ・オブ・ザ・イヤー(共に日本・韓国)」でも金賞に。後者は資生堂とのパートナーシップが評価された。さらに個人・チーム部門でも2名が受賞した。

「メディアエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」ではUMが3年連続で日韓両国の金賞を獲得。

2021年「エージェンシー・オブ・ザ・イヤー」のすべての結果はこちらから

日本及び韓国の2021年「エージェンシー・オブ・ザ・イヤー」の結果はこちらから

昨年最も目立った結果を残したTBWAは、今年「ベストカルチャー(日本・韓国)」で金賞を獲得。さらに多くのカテゴリーで銀賞を獲得し、個人・チーム部門でも3名が受賞を果たした。

「PRエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」は日本では金賞の該当者なし。韓国ではPROneが受賞した。

他の金賞受賞者は以下の通り:

*「インディペンデントエージェンシー・オブ・ザ・イヤー(日本・韓国)」 ウルトラスーパーニュー(日本)

*「インテグレイテッドマーケティングエージェンシー・オブ・ザ・イヤー(日本・韓国)」 ビーコンコミュニケーションズ(日本)

*「スペシャリストエージェンシー・オブ・ザ・イヤー(日本・韓国)」 マッキャンヘルス(日本、2018年から4年連続の受賞)

ブランド部門では、プロテクター・アンド・ギャンブル(P&G)のSK-Ⅱが「ブランド・オブ・ザ・イヤー(日本・韓国)」に輝いた。

個人・チーム部門

個人・チーム部門では、アクセンチュアインタラクティブから4名が受賞(そのうち1名は子会社のフィヨルド所属)。TBWA HAKUHODOは3名、ワンダーマントンプソンは2名だった。

「エージェンシーヘッド・オブ・ザ・イヤー(日本・韓国)」はTBWAHAKUHODOの今井明彦代表取締役社長兼CEO、「アカウントパーソン・オブ・ザ・イヤー(日本・韓国)」はワンダーマントンプソンの石坂稿氏、「クリエイティブパーソン・オブ・ザ・イヤー(日本・韓国)はTBWAの伊藤裕平氏が受賞した。

左より:TBWA HAKUHODOの今井明彦氏、ワンダーマントンプソンの石坂稿氏、TBWAの伊藤裕平氏


アクセンチュアインタラクティブでは、真野壮司氏が「チャネル/エンゲージメントプランナー・オブ・ザ・イヤー」、マーケティングアドバイザリーチームが「ニュービジネスデベロップメント・オブ・ザ・イヤー」、数野遼氏が「ヤングビジネスリーダー・オブ・ザ・イヤー」、柳太漢氏(フィヨルド)が「ストラテジック/ブランド・オブ・ザ・イヤー(以上、すべて日本・韓国)」を受賞した。

TBWA HAKUHODOでは出島歩美氏が「ヤングアチーバー・オブ・ザ・イヤー」を、ワンダーマントンプソンでは津本栄憲氏が「プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(共に日本・韓国)」を受賞した。

(文:マシュー・ミラー 翻訳・編集:水野龍哉)

提供:
Campaign Japan

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