日本航空(JAL)は、2020東京五輪を見据えた新しいグローバルブランディング戦略に関し、コンペを実施。4社の中から、M&Cサーチを採択した。
JALは東京2020東京五輪のオフィシャルエアラインパートナー。ブランディング戦略の方向性について、M&Cサーチは詳細を明かしていないが、「JALのユニークなポジションを反映し、他の航空会社とは差別化した」メッセージになるとのことだ。
1951年に戦後初の日本の民間航空会社として設立したJAL。だが、それ以外にどのような点が他社と比較してユニークなのか、すぐには分からない。最も競合する全日本空輸(ANA)も2020東京五輪のオフィシャルエアラインパートナーであり、Campaignの「トップ1000ブランド」調査によると、日本国内ではANA(39位)はJAL(57位)よりも人気が高い。
しかしアジア太平洋地域ではJAL(258位)の方がANA(363位)よりも優勢だ。またANAは、増え続ける訪日観光客の獲得をねらったコンテンツの制作に精力的だ。
M&Cサーチによると、JALは米国、欧州、アジアをターゲットに、テレビCMやユーチューブでコンテンツを展開していく。ブランドアイデンティティー関連については、今後3年間でローンチの予定だという。
(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:田崎亮子)
2017年11月29日
JAL、グローバルでのブランドポジショニングのためにM&Cサーチを採択
米国、欧州、アジアにおいて、他ブランドとより一層の差別化を図っていく。
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