David Blecken
2018年6月11日

R/GAのMD、筈井氏が退任

開設から1年余り、事業が軌道に乗るR/GA東京オフィス。同社を牽引してきた筈井昌美氏が退任する。

筈井昌美(左)、ジム・モファットの両氏。
筈井昌美(左)、ジム・モファットの両氏。

東京オフィスのマネージングディレクターを務めてきた筈井氏は、他ブランドの要職に就く見込みだ。

新たなディレクターが決まるまで、R/GAアジア太平洋地域担当エグゼクティブバイスプレジデント兼マネージングディレクターのジム・モファット氏が同職を担う。モファット氏はCampaignに対し、「東京オフィスの開設に尽力し、将来への基盤を築いてくれた筈井氏に感謝したい」と語った。

「彼は事業を成長させ、優秀なチームを作り、誇るべき実績を残してくれた。あらゆる面で、今後の彼の成功を祈ります」

筈井氏は昨年1月、東京オフィスのマネージングディレクターに就任。オフィスは昨年5月に正式にスタートした。現在では18名のスタッフが在籍する。

筈井氏はR/GAに移るまで7年間、楽天グループでモバイル戦略などの責任者を務めた。またアップルではiPhoneの立ち上げにも関わった。

R/GAは日本で好調なスタートを切っている。最大のクライアントはグーグルだが、国内ブランドも多数獲得。今年2月には資生堂のエージェンシーの1つに選ばれ、幅広い業務を任されている。この契約獲得には、筈井氏が重要な役割を果たしたと考えられている。他のクライアントは無印良品、ソニー、森ビル、ディズニー、ネットフリックスなど。

(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:水野龍哉)

提供:
Campaign Japan

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