David Blecken
2017年2月01日

マッキャンの片木氏が退任

後任が決定するまでの間、チーフクライアントオフィサーが事業を統括する。

片木康行氏
片木康行氏

マッキャン・ワールドグループで5年間にわたりリーダーシップをとってきた片木康行氏が、3月末日に退任する。

片木氏は2011年より、マッキャン・ワールドグループ ホールディングス(港区)の代表取締役共同会長、ならびにマッキャンエリクソン(港区)の代表取締役社長兼CEOを務めた。ともに共同代表を務めてきた並木博氏は留任する。

同社の発表によると、後任の発表があるまでの間はアントニー・カンディ氏がビジネスを統括する。カンディ氏は昨年ワンダーマンから移ってきたチーフクライアントオフィサー。片木氏の退任の理由、ならびに退任後の予定については明らかにされていない。

マッキャンの日本でのマネジメントは、複雑な構造になっている。昨年2月、マッキャン・ワールドグループの代表取締役社長兼CEOに就いたのは、マッキャン・ワールドワードグループ・アジアパシフィック(シンガポール)のプレジデント、チャールズ・カデル氏だ。同氏は現職就任とともに拠点を東京へと移したが、アジア太平洋地域の統括も引き続き兼任している。マッキャンは日本法人のトップに、地域を統括するリーダーを配置してきた歴史がある。

片木氏は2011年に現職に就任する以前は、オグルヴィ・アンド・メイザーの取締役副社長を務めていた。プレスリリースの中でカデル氏は、片木氏のリーダーシップによって「クライアントに統合されたサービスを提供できるようになった」と謝意を表している。

(文:デイビッド・ブレッケン、田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

1 日前

世界マーケティング短信:ネットフリックスのワーナー買収にパラマウントが対抗

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

3 日前

オムニコムとIPGの統合について、クライアントが問うべきこと

エージェンシーの統合がクライアントに及ぼす影響について、今こそ直接質問して明確にすべきだ。質問しなければ推測に頼ることになり、この状況下での推測は高い代償を伴う。

4 日前

サントリー「-196」 CFが明かすブランド名の由来

いつも「やり過ぎ」に映る日本の広告。電車やコンビニで巨大なレモンが爆発するこの広告は、その極みだろうか……。

2025年12月05日

世界マーケティング短信:オムニコムの新体制が明らかに

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。