John Wren
2024年6月19日

「人間とマシンの融合で、より良いアイデアが生まれる」 ジョン・レン オムニコムCEO

AIの時代に、大手エージェンシーのトップはクリエイティビティーへの投資をどう考えているのか。オムニコムのジョン・レンCEOに聞く。

「人間とマシンの融合で、より良いアイデアが生まれる」 ジョン・レン  オムニコムCEO

* 自動翻訳した記事に、編集を加えています。

オムニコム(Omnicom)は、クリエイターが設立した唯一の大手広告持株会社で、DDBやBBDO、TBWA、グッドビー・シルバースタイン&パートナーズ(Goodby Silverstein & Partners)など、業界を代表するエージェンシーを有している。

これらのエージェンシーは、クライアントのために印象的かつ画期的なキャンペーンを継続的に生み出し、文化をも変えてきた。これは並大抵のことではない。

これらのエージェンシーを基盤として、オムニコムはクリエイティビティーやテクノロジー、ヒューマニティー(人間らしさ)を独自に融合させたグローバル企業へと地道に、そして戦略的に成長させてきた。

私たちは、業界に変革をもたらすイノベーションや分野に注目し、成長分野への投資を続けている。

この業界は新しいメディアチャネルやプラットフォーム、テクノロジーによって絶えず変化しているが、唯一変わらないのはクリエイティビティーと才能だ。

実際に、この新しいAIの時代ではクリエイティビティーがこれまで以上に重要になると私は主張したい。

生成AIのようなテクノロジーは、アイデアを実現する上で存在していた数多くの障害を取り除いた。

無限の情報にアクセスし、かつてないほど迅速かつ簡単に人々とつながり、アイデアを共有できるようになった。

人間とマシンを真に融合することができれば、この技術はクリエイティビティーに乗数効果をもたらし、より良いアイデアや解決策を生み出すことができる。さもなくば、同質化を推し進める可能性がある。

誰もが同じツールを使っている中で、競合から際立たせるのに必要なのがクリエイティビティーなのだ。

クリエイティビティーこそが、クライアントに卓越した成果をもたらす原動力だ。だからこそオムニコムでは、クリエイティビティーを重要視している。

テクノロジーには心が躍るが、AIが人間に取って代わったり、人間との共生関係なしに画期的な仕事を生み出すような未来を、私は想像できない。

奥が深くて複雑で予測不可能な消費者を、適切かつ巧みにとらえた形でAIを活用できるのは、社員たちの素晴らしいアイデアがあってこそ。

つまり、生成AIはこの業界に多大な影響を及ぼしてはいるものの、社員のクリエイティビティーのパートナーに過ぎない。

彼らのクリエイティビティーを新たな高みへと押し上げるロケットであり、私たちが好んで言う「スーパーパワー」を彼らに与えるものなのだ。

AIには計り知れない可能性がある。だからこそ私たちは着実にAIに取り組み、アドビ(Adobe)、グーグル(Google)、アマゾン(Amazon)、マイクロソフト(Microsoft)、ゲッティ(Getty)などといち早くパートナーシップを結んで、新しいテクノロジーを探求してきた。

このようなパートナーシップのおかげで、現在ではいくつかのLLM(大規模言語モデル)をOmni(オムニコムのオープンオペレーティングシステム)に組み込み、クライアントのキャンペーンで生成AI使用を支援した事例が数百件ある。

AIをキャンペーンに活用した事例を、この動画にまとめている。

今年のカンヌには、世界中から多くの優れた作品が集まるだろう。そして、そのかなりの部分が生成AIを取り入れたものになるだろうと予想している。

このテクノロジーを、非常に人間的でクリエイティブな要素と組み合わせることに卓越したキャンペーンが勝者となるだろう。そのようなキャンペーンこそが、人々に感動をもたらすのだから。

ジョン・レン氏は、 オムニコムのCEO兼会長。

 

提供:
Campaign UK

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