David Blecken
2019年5月20日

AKQA、東京オフィスのリーダーが交代

バッソー陽一郎氏が、2年間務めたAKQAを去ることが明らかになった。

澤井愛佳氏
澤井愛佳氏

AKQA東京オフィスのマネージングディレクターを2年間務めたバッソー陽一郎氏が、同社を去った。Campaignが把握するところによると、同社のオペレーションやデリバリーを担当するエグゼクティブディレクター、澤井愛佳氏が後任となる。バッソー氏がAKQA退職後に何をするのかは、明らかにされていない。

Campaignが同社マネジメント層交代の第一報を今週初めに公開後、ブライアン・ベラ氏(アジア太平洋地域のマネージングパートナー)が「澤井氏は我々のチームや市場を、誰よりもよく理解している」とメールでコメントした。

澤井氏は7年前、ナイキのアカウントマネジャーとしてAKQAに参画。当時、同社の価値観や「意味のあるイノベーションへのコミットメント」に魅了されたという。同氏はマネージングディレクターとして「経歴や民族性、ジェンダーを問わず、才能あふれる意欲的な人材のための真にクリエイティブで、イノベーティブなスタジオを実現すること」を目指してきたと語る。

バッソー氏は2017年にAKQA参画。その前はサンフランシスコで、ウーバーのシニアマーケティング職に就いていた。

AKQA東京オフィスは昨年、設立以来もっとも成功を収めた年であった。ネットフリックス、アマゾン、ライオン、エヴィアンといった新規事業が、2桁成長を牽引した。

(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:田崎亮子)

この記事は、AKQAのコメントを追加するため一部改訂した。

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

5 時間前

マースがリテールメディアネットワークに求めるもの

マースが、リテールメディアを、売上拡大のためだけでなく、総合的なブランド体験を高めるために、どう活用しているのか、同社のグローバルメディア責任者に話を聞いた。

5 時間前

カンヌの審査員は、「無価値な」ブランドパーパスを追放すべきか

2022年のカンヌライオンズ受賞作のうち、4作品を除きすべてが「パーパス」をテーマにしたものだったことから、「賞のために作られたキャンペーン」は真正なものかどうか、議論を呼んでいる。

1 日前

人材の多様性を阻む、「アンコンシャスバイアス」

広告業界は人材を選ぶ基準を改め、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)を取り除くべし −− マーケティング業界の人材養成スクールの創設者が語る。

1 日前

視覚障がい者に豊かな食体験を 「DIVERSUSHI(ダイバースシ)」

箸やフォークを使った食事は、視覚障がい者にとって決して楽なものではない。ならば、手を使って直接口に運ぶ寿司の食べ方でその課題を解決できないか −− TBWA HAKUHODOが新たな食体験の創造に挑む。