
高田聡子氏が、アップルのシニア・クリエイティブ・ディレクターに就任した。同氏はマッキャン・ワールドグループのクリエイティブディレクターで、インターパブリックグループ(IPG)の女性リーダーシップネットワークの共同代表を務めていた。
高田氏はBBH(都内)、オグルヴィを経てマッキャンに移り、そこで7年超を過ごした。新しい職場での役割についてCampaignは高田氏に尋ねたが、コメントは得られなかった。
これまで高田氏は、日本の広告界でジェンダー平等がいかに重要かを、率直に表明してきた。2017年のCampaignのインタビューでは、女性リーダーの実態を示すデータやロールモデルが不足していることが、この問題の解決を阻んでいると指摘している。
IPGグループは昨年6月に女性リーダーシップネットワーク(WLN)を日本で立ち上げ、高田氏とジー・ワトソン氏(マッキャン・ワールドグループ・アジアパシフィック EVP、CFO)が共同代表を務めていた。同ネットワークの目標は「“ガラスの天井”が存在しない、快適でインクルーシブ(包括的)な職場環境づくり」で、これの遂行によって優秀な女性の確保と維持を目指している。
マッキャンの広報担当によると、WLN共同代表を引き継ぐのは、MRM//McCannビジネスディレクターの大塚理恵氏とのこと。同社のプロフィールによると、大塚氏はMRMに20年間在籍し、現在は15名のアカウントマネジャーを率いている。
(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:田崎亮子)