7年前にパーキンソン病と診断された男性と、2年半前に膵臓がんと診断された女性の「誰に寄付しますか?」と問うのは、豪州ガーヴァン医療研究所のキャンペーン動画だ。
「疾病関係の慈善団体が5,000以上もある中で、誰に寄付すべきかをどのように決めるのか?」と問いかけるキャンペーンサイトには、動画に登場する2名の他にも多発性硬化症、骨粗鬆症、1型糖尿病、シェーグレン症候群などを患う人々が登場。病気に気付いたときのことや、心境、変化、苦悩、同研究所や医学の進歩が希望になっていることについて語る。
このキャンペーンが大胆なのは、特定の疾病にフォーカスした慈善団体ではなく、「我々のゲノム研究は、これら全てを助けることができる」と同研究所への寄付を呼び掛けていることだ。制作はBWM Dentsu。
(文:田崎亮子)