Sachiko Nishihashi
2019年6月07日

カンヌライオンズ 2019受賞予測:西橋佐知子(電通)

今年のカンヌライオンズで受賞が期待される作品を予測する本企画。今回は電通の西橋佐知子MD/ECDが選んだ作品をご紹介する。

西橋佐知子氏
西橋佐知子氏

今月開催されるカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル。Campaignは数名のオブザーバーに、今年のカンヌで高い評価を受けるであろう日本及びアジア太平洋地域の作品を選んでもらった(自社制作のものは除く)。電通MD/ECDの西橋佐知子氏が選んだのは以下の3点だ。

  1. 資生堂「The Party Bus」

メイク、衣装、ストーリー、クラフトが素晴らしく美しく、引き込まれる。メイクアップは究極の手仕事。コマを重ねるアニメーションにもメイクアップならではの温もりとロマンを感じる。LGBTQに寄り添うテーマも含め、SHISEIDOならではの表現になっている。

  1. オーストラリア・ニュージーランド銀行 「Sign of love」

豪州全土のオックスフォード・ストリート(シドニーのオックスフォード・ストリートはLGBTQのフェスティバルで有名)に目を向けるという発想、実現力。そこに、「equalfuture」への取り組みをシドニーだけの祭りに終わらせず、あらゆる場所へ広げて行くのだというオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ BANK)の意気込みを感じる。シドニーの象徴的なサインがひときわ美しく見える。

  1. ヴィックス 「One In A Million #TouchOfCare」

真実の強さ、100万人に1人の子ども(とその両親)を見逃さないまなざしの温かさが企業メッセージを強く伝えている。美しいだけでなく、勇気をくれるストーリー。

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

1 日前

世界マーケティング短信:仏政府、シーインの通販を一時停止

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

2 日前

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが売却を検討、買い手の候補は?

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが戦略的選択肢の検討を発表したことで、株価は10%上昇した。買収を狙う企業はいるが、実際に買収に乗り出す企業はどれほどあるのだろうか?

2 日前

TikTok売却、米中で最終合意へ

トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は、今後数週間から数カ月のうちに協定を結ぶことで同意した。

2025年10月30日

世界マーケティング短信:マークルでサイバーセキュリティ事案が発生

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。