
電通グループが2018年1〜9月期の連結決算を発表、収益は増加したが、調整後営業利益は減少した。また、電通イージス・ネットワーク(DAN)のCEOをティム・アンドレー氏がジェリー・ブルマン氏から引き継ぐことも発表した。
具体的に見ると、前年同期比で売上総利益は8%増(為替影響排除ベース)、オーガニック成長は4.4%。国内では4.1%増で、その要因にデジタル関連サービスや子会社の増収、受注案件の増加を挙げている。その一方、DAN(海外)の売上総利益は10.8%増(為替影響排除ベース)で、オーガニック成長率は4.6%だった。
国内の売上総利益は2727億円で、DANは3960億円。
それにひきかえ、調整後営業利益は前年同期比で4.0%減(為替影響排除ベース)。国内で1.4%減、海外で10.5%減だった。国内の減少の要因は計画的な労働環境改革費用、海外は世界規模での企業基盤整備への投資としている。
調整後営業利益は国内が615億円、DANが280億円。
これは8月に公表した修正通期連結業績予想に「ほぼ沿った進捗」としている。この中で連結最終利益を795億円、売上総利益を9550億円と予想。対前年比で連結最終利益は24.6%減、売上総利益は8.8%増となる。
山本敏博・電通CEOはプレスリリースの中で、電通グループは「2018年度第3四半期、(第2四半期と比較して)5.4%のオーガニック成長率を達成した」とコメント。「DANのオーガニック成長率は5四半期連続の改善で7.0%、国内は2.7%でした」。DANの成長は力強く、「第3四半期では9月が最も伸びを示した」とも。
更に、「我々のトップ20市場のうち8市場で2桁のオーガニック成長率を達成し、幅広く堅調な成長を遂げている」とも語っている。
(文:文:マシュー・ミラー 翻訳・編集:水野龍哉)