Robert Sawatzky
2022年6月24日

ゲレティ・アワード 日本審査員が語る広告界の今

女性の視点を反映した世界的規模の広告賞「ゲレティ・アワード 」。日本で審査員を務めた面々が、業界におけるジェンダー平等、女性がより共感できるストーリーの必要性などを語り合った。

カンヌライオンズに先立ち、ゲレティ・アワードの最終候補リストが発表された。今年のエントリーは37か国、314作品。世界各地から選ばれた審査員は女性のみで、女性の視点から優れたクリエイティブワークを選ぶ。最終候補のアジア太平洋地域の作品は35本に上り、賞の発表は9月に行われる。

Campaign Asia-Pacificは日本から参加した4人の審査員にインタビュー。今回の体験についてそれぞれの思いを聞いた。話を伺ったのは以下の方々:

●  望月亜美(東北新社、インターナショナル・ユニット プロデューサー / ユニットリーダー)
●  木下舞耶(電通、PRプランナー / コピーライター)
●  田辺裕美子(Syn 、COO / 制作統括)
●  ミワザ・ジェマイマ(フリーランスクリエイター)

インタビュー動画(使用言語は英語)の中で語られるのは、今回の審査員としての体験や印象に残った作品、欧米と日本のクリエイティブワークの違い、ブランドの独自性、さらには女性がより共感できるストーリーの必要性といったテーマだ。

(文:ロバート・サワツキー 翻訳・編集:水野龍哉)

関連する記事

併せて読みたい

5 時間前

マースがリテールメディアネットワークに求めるもの

マースが、リテールメディアを、売上拡大のためだけでなく、総合的なブランド体験を高めるために、どう活用しているのか、同社のグローバルメディア責任者に話を聞いた。

5 時間前

カンヌの審査員は、「無価値な」ブランドパーパスを追放すべきか

2022年のカンヌライオンズ受賞作のうち、4作品を除きすべてが「パーパス」をテーマにしたものだったことから、「賞のために作られたキャンペーン」は真正なものかどうか、議論を呼んでいる。

1 日前

人材の多様性を阻む、「アンコンシャスバイアス」

広告業界は人材を選ぶ基準を改め、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)を取り除くべし −− マーケティング業界の人材養成スクールの創設者が語る。

1 日前

視覚障がい者に豊かな食体験を 「DIVERSUSHI(ダイバースシ)」

箸やフォークを使った食事は、視覚障がい者にとって決して楽なものではない。ならば、手を使って直接口に運ぶ寿司の食べ方でその課題を解決できないか −− TBWA HAKUHODOが新たな食体験の創造に挑む。