Campaign Japan
2019年2月22日

アップル、新たなターゲットは日本の学生

「Behind the Mac」のキャンペーンで「人」をテーマに掲げたアップル。次は日本の若きクリエイターに照準を当てる。

アップル、新たなターゲットは日本の学生

「学生をもっとクリエイティブに」 −− アップルが学生を対象としたショートフィルムのシリーズを公開した。昨夏公開されたキャンペーン「Behind the Mac」の一環だ。登場するのは「音楽作りをより身近なものに」と提唱する学生アーティストのMom(マム)をはじめ、ホテルプロデューサーの龍崎翔子氏、ロボットスペシャリストの東出風馬氏、子どもたちに自然の楽しさをもっと経験させたいと活動するツリーハウスデザイナーの稲垣信吾氏といった気鋭の若者たち。

それぞれをフィーチュアしたバージョンで、マムは「これまで誰も聞いたことのない、誰にも影響を受けていない音楽」を創作したいと語る。稲垣氏はドローイングが下手であるにもかかわらず、Macのおかげで「独創的なツリーハウスをつくれるようになった」と強調。東出氏は記憶力のなさや漢字を覚えられないといった自分の課題を挙げ、「人々の違いを受け入れる社会の創造に貢献したい」と語る。そしてホテル業界にもっと個性を吹き込みたいという龍崎氏は、Macをツールとして使うことで「自分の可能性が限りなく広がるような気がする」と語る。









各人がフィーチュアされた4本のショートフィルムはオンライン用だが、1本はテレビCF用に製作され、全員がそれぞれに応じたシチュエーションで登場。各フィルムは「Macの向こうから世界を変えよう」といった趣旨のメッセージで終わる。

iPhoneの売上げがピークを過ぎたと専門家が指摘するなか、アップルはハードウェア企業としてだけではなく、サービスプロバイダーとしての成長も目指しているという。中でも注目すべきは、全てのデバイスにおけるアプリケーションのクリエイションプロセスを簡素化しようとしている点だ。

Campaignの視点:
意欲的なクリエイティブプロフェッショナルに狙いを定めることは、アップルにとって極めて理にかなっている。フィルム自体は決して独創的なものではないかもしれないが、それは問題ではない。各登場人物は好感が持て、視聴者にとっても身近に感じられるだろう。世界最大級のブランドがストーリーのローカリゼーションに価値を見出していることも明るい材料だ。

(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:水野龍哉)

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