Lindsay Stein
2020年4月02日

電通・アンドレー氏、段階的に復帰

休職していた電通グループのティム・アンドレー氏が、まず取締役として職務に復帰した。

電通・アンドレー氏、段階的に復帰

健康上の理由で2月から休職していた電通グループ取締役副社長執行役員、電通イージス・ネットワーク(DAN)取締役会議長兼CEOのティム・アンドレー氏が、段階的に職務に復帰していく。

電通グループはCampaign USに対し、同氏が「新型コロナウイルスに感染しているわけではない」と明言した。

電通グループ代表取締役社長執行役員でDAN取締役会議長兼CEOの山本敏博氏は、「ティムは順調に回復に向かっている」と話す。

「健康を常に優先すれば、彼は徐々に仕事に復帰できる状態にまで回復した。先週は電通グループの役員会に出席し、取締役として復帰。年次株主総会でも再任されました」

「今の時点では、ティムは電通グループ取締役としての職務だけを行う。その後様子を見ながら、執行役員、DANの職務と、少しずつ幅を広げていきます」

山本氏は引き続き、DAN取締役会議長とCEOを務めていく。

アンドレー氏は4,000億円に及ぶ英イージス・グループの買収で中心的役割を果たし、2013年、電通初の外国人取締役に就任。2019年1月にはDANのCEOに指名された。

(文:リンゼイ・スタイン 翻訳・編集:水野龍哉)

提供:
Campaign US

関連する記事

併せて読みたい

2 日前

世界マーケティング短信:グレイがオグルヴィの一員に

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

3 日前

AI、著作権、そして創造性:イノベーションと搾取の微妙な線引き

テック大手が著作物を用いたAI学習を政府に働きかけ、アーティストが作品を守るために訴訟を起こす中で、広告業界は著作権、クリエイティビティー、そしてクリエイターの仕事を尊重しながらAIを組み込むという課題に直面している。

4 日前

広告主とエージェンシーの「適切な透明性」

広告主とエージェンシーが信頼関係を築くために必要なのは、絶対的な透明性ではない。双方にとって生産的かつ合理的な透明性とは何か。

2025年5月09日

世界マーケティング短信: GroupM、「WPPメディア」に改称へ

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。