David Blecken
2016年11月15日

シュウ ウエムラ、村上隆氏とのコラボで東京を華やかに彩る

ライトペインティングの手法を使ったリズミカルな動画が、冬の街に彩りを届ける。

世界的に著名な日本のアーティストはそれほど多くないが、現代美術アーティストの村上隆氏は紛れもなくその一人に数えられる。一目で同氏の作品と分かる花のモチーフは、アートとデザインの世界を結びつける。プロダクトに即効性のあるブランドリフトを望むブランドにとって、村上氏の作品は非常に魅力的だろう。

ロレアル傘下の化粧品ブランド、シュウ ウエムラの今年のクリスマスコレクションは、村上氏とのコラボレーションだ。コレクションのリリースに合わせて、東京中を花のモチーフで「ラッピング」する動画が制作された。この動画にはライトペインティングの手法とピクセルスティックというツールが用いられており、シュウ ウエムラの化身として登場する女性が、花のモチーフで東京中を彩っていくストーリーになっている。球体型のドローンも登場し、都会の夜にカラフルなリボンをかけていく。この動画はヴァイス・メディアを中心に配信されている。

制作の裏舞台を収録した動画によると、ダンサーがピクセルスティックを手に躍動的なリボンの動きを描き、その光の軌道を長時間露光で収めていく。監督は伊東玄己氏、JKD Collective(ジェイケイディ・コレクティブ)がプロデュースした動画には、村上氏本人もタクシー運転手としてカメオ出演している。音楽は羽深由理氏が手掛けた。

Campaignの視点:テクノロジーを発想豊かに取り入れ、楽しさが感じられる、化粧品ブランドのキャンペーンとしては非常に珍しい作品。なお、村上氏とシュウ ウエムラのコラボレーションはこれが初めてではない。強い輝きを放つ村上隆ブランドとのコラボレーションは、シュウ ウエムラに効果をもたらすとみて間違いないだろう。

(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳:鎌田文子 編集:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

3 日前

世界マーケティング短信:カンヌライオンズ2021 、ネットフリックスとウィーチャットの躍進

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

3 日前

2021年は、顧客の体験を軸にビジネス全体を再構築する「BX元年」

局所的な改善だけで大きな成果を得ることが難しくなった今、企業に必要なのは顧客体験を基軸とした企業活動全般の設計だと、アクセンチュアの黒川順一郎氏は語る。

3 日前

P&G マーク・プリチャード氏 インタビュー:ブランドはプラットフォームの監視に「時間をかけすぎている」

日用消費財大手、プロクター&ギャンブル(以下P&G)のマーク・プリチャード氏が、バーチャル開催になったCESの「P&G LifeLab」でCampaign USのインタビューに応え、 P&Gはアカウンタビリティが果たせるまでプラットフォームへの支出を抑制し続けると語った。

3 日前

2021年のブランド体験を牽引する5つのトレンド

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによる暗い影響が続くなか、Campaignは英国の実績豊富なトップエージェンシー数社への取材を基に、2021年のブランドイベントがどのようなものになるのかを予測した。