David Blecken
2019年2月26日

温泉施設のCMで織田信成が「弁天様」に

フィギュアスケーターの織田信成が、温泉型テーマパークの開業キャンペーンに登場。その衝撃的な姿が話題となっている。

大阪ベイタワー(大阪市)に、このたび温泉型テーマパーク「空庭温泉」がオープンした。ローンチのプロモーションには、フィギュアスケーターの織田信成(バンクーバー五輪代表選手)が登場した。

くつろぎと癒しを求める人々に向けたCMは、ウルトラスーパーニューが制作。弁天様に扮した織田が、疲れきって叫ぶ女性に「癒し、欲しいんかい?」と問いかけ、一緒に宝船に乗る。温泉に浸かって「最高やん!」と笑顔を見せる女性に、織田は「ビューティ風呂!!」とポーズを決めるというもの。



織田信長の末裔とされる信成だが、人々から怖れられていた信長とはだいぶ印象が異なる。ウルトラスーパーニューによると、織田をブランドアンバサダーとして起用したのは、同氏の感受性の豊かさや他人を尊重する姿勢、そして「愛されるキャラクター」によるものだという。この施設は、豊臣秀吉が大阪を拠点に天下統一を成し遂げた安土桃山時代をコンセプトにしている。

日本の風呂文化は世界で知られており、温泉巡りは今も人気のある趣味の一つ。だが人口減少や、人々が観光に求めるものの変化が、この産業の脅威となっている。さまざまな目新しいサービスを付加することで、空庭温泉は若い世代への訴求を目指すもようだ。

Campaignの視点:
通常、テレビで大々的に宣伝する温泉はそれほど無いため、これだけの規模で展開している今回のキャンペーンは注目に値する。テーマパークのイメージは、万人に受け入れられるものではないかもしれない。だが、アスリートの起用の仕方として、興味をそそられる。少なくとも、これまであまり温泉に興味を持っていなかった層の、意識を呼びさます効果はあるだろう。

(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

3 日前

日本のマッキャン・ワールドグループに新CEO

新たなCEOに就くのはジー・ワトソン氏。これまでの役職も引き続き兼務する。

3 日前

世界マーケティング短信:プラットフォーム大手の増収、広告が牽引

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

3 日前

コカ・コーラ、マーケティング投資を対前年比で倍増

飲料大手のコカ・コーラでは、2020年に大きく削減したマーケティング投資が順調に回復してきている。投下した費用に対する質の向上とターゲティング重視の方針により、東京オリンピックでのプロモーション計画は縮小されたが、顧客へのダイレクト販売(D2C)は成長が続いている。

3 日前

VISA、7年ぶりのブランド刷新は何を意味するのか

ワイデンアンドケネディが手がけた新たなアイデンティティ「Meet VISA」は、クレジットカードから出発したVISAブランドの進化を示し、より広範な金融サービスプラットフォームとしての地位を目指す同社の姿勢を伝えている。