Campaign Asia-Pacific
2018年3月20日

エージェンシー・レポートカード2017:日本の大手広告代理店の評価

電通、博報堂、そしてADKは昨年、国内やアジア太平洋地域においてどのような実績を残したのか。総合的な評価を行う。

エージェンシー・レポートカード2017:日本の大手広告代理店の評価

過去15年にわたり、Campaignはアジア太平洋地域の主要な広告代理店を査定してきた。今年対象となったのは電通、博報堂、ADKを含む計43社。以下が、これら3社の成績表だ。

電通

博報堂

ADK

他の代理店の成績表はこちらから(有料、英語のみ)。

日本のトップ3に関しては、国内とアジア太平洋地域でどのような業績を上げたかを考慮。評価には4つの基準を用いた。

  1.  ビジネスの業績:Campaignが編纂する「R3’s New Business League」と各代理店の発表に基づき、2017年における全取引の「質」を査定
  2.  イノベーションと戦略性:社員やクライアント、業界に対してどのような点が改善され、企業としてどのように進歩したかという視点から、アジア市場でのイノベーションと戦略性の質を評価
  3.  作品と広告賞:制作したキャンペーンのインパクトと効果を質の面から査定。アジア及び世界における広告賞での評価を、主要な賞を重視しつつ考慮
  4. 人材:多様性を重んじつつ、高い能力を持った社員を確保し、そして伸ばす努力をどのように実践しているか、リーダーシップ力の質を評価

評点

A     比類なき素晴しさ
Aマイナス   極めて優れている
Bプラス  優れている 
B     非常に良い 
Bマイナス 良い
Cプラス  平均的
C     まあまあ
Cマイナス 一応の基準はクリア
Dプラス  努力が必要
D     不十分
Dマイナス かなり苦戦
F      落第点

(文:Campaign Asia-Pacific 翻訳・編集:水野龍哉)

提供:
Campaign Japan

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