今月開催される、カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル。Campaignは複数のオブザーバーに、今年のカンヌで高い評価を受けるであろう日本及びアジア太平洋地域の作品を選んでもらった(自社制作のものは除く)。今回はウルトラスーパーニューの村上智一・代表取締役が選んだ作品をご紹介する。
1. ネットフリックス・タイ 「Narcos The censor’s Cut」
コロンビアの麻薬組織を描くドラマ「ナルコス(Narcos)」の屋外広告。タイは広告の検閲があり、表現が厳しく規制される。自由に表現ができないのなら、内容を巧みに示唆する手法を見出すべし。規制を逆手に取り、それを超越するような表現は決して簡単ではない。だが、この作品はドラマのテイストを殺さず、非常にスマートに仕上げられている。これ以上の説明は不要だろう。
2. 資生堂 「The Party Bus」
2018年10月14日の発表から784万3329回のビューを記録。昨今の世界的テーマであるLGBTを包含した資生堂の大胆な動画は映像が美しく、最後まで見る者を飽きさせない。