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ノバキャップがIASを19億米ドルで買収、非公開化へ
インテグラル・アド・サイエンス(IAS)が、カナダのプライベート・エクイティ・ファンドであるノバキャップ(Novacap)に19億米ドルで買収される。取引は2025年末に完了予定で、IASは非公開企業となる。IASの現在の名称やブランドは継承される。
IASのリサ・ウッツシュナイダーCEOは、今回の買収について「IASにとって非常に喜ばしい節目」と語る。「ノバキャップの支援を受けた非公開企業として、戦略目標を達成するため新たなリソースを活用し、お客さまに提供する価値の差別化を進めてまいります。そしてデジタルメディアの品質における信頼性と透明性の、世界的なベンチマークになるというミッションを推進していきます」。
ノバキャップのパートナー、サミュエル・ナッソ氏はこのように述べる。「私たちは長年、業界のイノベーターであり、リーダーであるIASを高く評価してきました。IASは優れたリーダーシップチームを擁し、フォーチュン500企業やパブリッシャー向けのAIファーストのプラットフォームを提供してきました。IASと緊密に連携し、イノベーションを加速させ、世界中のお客さまにさらに強力な広告ソリューションを提供できることを楽しみにしています」。
現在の株主である米プライベート・エクイティ・ファンドのビスタ・エクイティ・パートナーズ(Vista Equity Partners)は、取引完了とともに投資から撤退する予定。
英ヘイマーケット、マーケティング3媒体を買収
Campaignを運営する英ヘイマーケット・メディア・グループ(Haymarket Media Group)が、英センター・メディア(Centaur Media)の『マーケティング・ウィーク(Marketing Week)』、『クリエイティブ・レビュー(Creative Review)』、『フェスティバル・オブ・マーケティング(Festival of Marketing)』を買収した。
ヘイマーケットは既にCampaignの他にも『PRウィーク(PR WEEK)』や『パフォーマンス・マーケティング・ワールド(Performance Marketing World)』などを擁しており、今回の買収によってマーケティング・コミュニケーション分野での地位を固める。買収した3媒体は、ヘイマーケットのビジネスメディア部門内で、当面は独立した事業部門として運営を続ける。
ヘイマーケットのケビン・コステロCEOは「マーケティング・ウィーク、クリエイティブ・レビュー、そしてフェスティバル・オブ・マーケティングを当社のポートフォリオに迎えることができ、大変嬉しく思います」とコメント。「高い評価を得ているこれらのブランドは、それぞれのコミュニティーに市場をリードするインサイトや分析を提供しており、世界中の専門家に貢献するという当社のコミットメントとも完全に一致します。両社のスキルと、業界における影響力を組み合わせて共に歩む未来は、非常に刺激的なものになるでしょう」。
ナイキ、スキムズとの初コレクションを発売
ナイキ(Nike)が、キム・カーダシアンのブランド「スキムズ(Skims)」と共同で、アスレジャーの新ブランド「ナイキ スキムズ(Nike Skims)」を発売した。
これを記念して公開された45秒CM「Bodies at Work」には、カーダシアン本人の他、セリーナ・ウィリアムズ(元テニス選手)、シャカリ・リチャードソン(陸上短距離選手)、ジョーダン・チャイルズ(体操選手)、クロエ・キム(スノーボード)など50名以上のアスリートが出演した。
ナイキは今も世界のアスレジャー市場をリードしているが、ルルレモン(Lululemon)やアロー(Alo)など女性を主なターゲットとする新興ブランドとの激しい競争にさらされている。コラボレーションの発表は2月に行われたが、生産の遅れにより発売が延期されていた。
日常的なシーンでの活用を描写した、オープンAIの動画
対話型AI「チャットGPT」を運営するオープンAI(OpenAI)がブランドキャンペーンを米国、英国、アイルランドで展開し、3本の動画を公開した。人々が料理やワークアウト、旅行の計画といった日常生活でチャットGPTを活用している様子を、35ミリフィルムで撮影。社内チームが、ニューヨークのエージェンシー「アイル・オブ・エニー(Isle of Any)」と共に制作した動画は、ノスタルジックな雰囲気だ。
同社は初となるCMを、今年2月のスーパーボウル(アメリカンフットボール優勝決定戦)で放送。今回の動画は、NFLプライムタイム(アメリカンフットボールの番組)で放送された。
(文:田崎亮子)