David Blecken
2018年8月01日

ADK、「ブティックネットワーク」を拡充

ADKは、来年1月までに数多くの「クリエイティブブティック」を新設していく意向だ。

三寺雅人氏
三寺雅人氏

ADKは新たに、ジオメトリー・グローバル・ジャパンでエグゼクティブクリエイティブディレクター(ECD)を務めていた三寺雅人氏を迎え入れた。ADKによれば、「クリエイティブ部門の再活性化」を図った人事だという。

同社広報は「現存のジャンルを超え、必ず結果を出すアイデアをクライアントに提供していくために、今後多くのクリエイティブブティックを創設していきます」とコメント。「クライアントは新たなソリューションを求めていますが、現在のところ具体的解決策を見出していません」とも。

クリエイティブブティックによる事業モデルは、来年1月から本格的に始動予定。その先駆けとして、7月初旬には完全子会社のクリエイティブエージェンシー「CHERRY」を設立した。

三寺氏はビーコンコミュニケーションズ(現在はピュブリシスワン傘下)を経てジオメトリー・グローバルで勤務。カンヌライオンズでグランプリを獲得した「夕張夫妻(Yubari City of Love)」や、地元の熱帯魚グッピーを「エイリアンの魚」としてフィーチュアした佐賀市のキャンペーンなど、過疎化に悩む地方の再生を目指すプロジェクトを手がけてきたことで知られる。

更に、個人の立場で地方自治体のクリエイティブアドバイザーも。「クリエイティブとして培ってきたあらゆる英知を注ぎ込み、新たな役割を全力でまっとうしたい」とコメントしている。

国内大手広告代理店は、外資系に比べ中途採用に積極的ではない。だがベインキャピタルによる買収以降、ADK経営陣はバックグラウンドの異なる人材を広く獲得していくことに意欲を示している。昨年12月には、マッキャン・ワールドグループの代表取締役共同会長を務めていた片木康行氏を海外事業CEOに任命した。

ベインキャピタルは2017年12月にADKの買収を成立させている。

(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:水野龍哉)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

2 日前

世界マーケティング短信:激しさを増す駆け引き

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

3 日前

ミレニアル世代と祖父母をつなぐ、「マゴ写レター」

「普段なかなか会えないおじいちゃんやおばあちゃんに、スマホから写真付き往復はがきを送ろう」 −− 日本郵便が、敬老の日に因んだ新しいコミュニケーションサービスを開始した。

4 日前

LGBTQIA+が見た日本社会

海外から日本に赴任したLGBTQIA+の人々は、日々どのような体験をし、どのような思いを抱いているのか。あるテクノロジー企業で働く米国人エグゼクティブが、カミングアウトの経験や文化・宗教的相違点などを語る。

2020年9月18日

世界マーケティング短信:資本としてのクリエイティビティー

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。