Rahul Sachitanand
2020年7月20日

ADK、アジアで新体制

ADK CONNECTのトップにはネットフリックスやナイキでマーケターを務めた大崎貴之氏が就任。パフォーマンスマーケティングとD2C(direct to consumer)ソリューションの強化に努めていく。

西尾武史氏(左)と大崎貴之氏
西尾武史氏(左)と大崎貴之氏

今年1月、パフォーマンスマーケティングのサービス基盤と海外展開の強化を目指し、ADK CONNECTを立ち上げたADKホールディングス。この度シンガポールの連結子会社の社名をADK CONNECTに一新、インドネシアにも新会社を設立した。

シンガポールとマレーシア、さらにインドネシアを統括する新たなCEOには大崎貴之氏、マネージングディレクターとCOO(チーフ・オペレーティング・オフィサー、最高執行責任者)には西尾武史氏が就任する。

大崎氏はネットフリックスのAPAC(アジア太平洋地域)担当マーケティング責任者、ナイキのマーケティングディレクターを経て、直近では英国のスポーツマーケティング会社DAZN(ダ・ゾーン)のシニア・ヴァイス・プレジデントを務めていた。

「インドネシアの消費者優先主義は独特で、エキサイティングなチャンスに満ちている。弊社のコンテンツIP(知的財産権が派生するコンテンツを利用した作品)と広告ビジネスは過去数年、健全な成長を遂げてきました。現地のビジネス界のキーマンたちとの良好な関係を生かし、発展性あるサービス提供で第3・第4四半期の実績を伸ばしていきたい」(同社スポークスパーソン)

「デジタルネイティブへのソリューションやその意義、リアルタイムのエンゲージメント、コンバージョン(CV)などに対するクライアントからの需要増加に合わせ、弊社は『デジタルファースト』を推進してきました。ADK CONNECTのリブランディングは、APACでの事業における重要なアイデンティティーの一環。最新のデジタルソリューションやアドテクソリューションに弊社がさらに注力していることを示します。透明性と説明責任を伴う新たなアプローチで、ブランドが直面する広告効果の『ブラックボックス』問題に取り組んでいきたい」(大崎氏)

ADKは消費者のエンゲージメントやアクティベーション、満足度を高めるD2Cのコンセプトを掲げ、消費者とブランドとの橋渡し役も目指していく。

(文:ラウル・サチタナンド 翻訳・編集:水野龍哉)

関連する記事

併せて読みたい

3 日前

メディア・リレーションは、PRの一部に過ぎない

メディアへの記事掲載が目標だと誤解されがちだが、事業目標の推進に測定可能な形で貢献したかを問うべきだ。

3 日前

世界マーケティング短信:ネットフリックスのワーナー買収にパラマウントが対抗

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

2025年12月10日

オムニコムとIPGの統合について、クライアントが問うべきこと

エージェンシーの統合がクライアントに及ぼす影響について、今こそ直接質問して明確にすべきだ。質問しなければ推測に頼ることになり、この状況下での推測は高い代償を伴う。

2025年12月09日

サントリー「-196」 CFが明かすブランド名の由来

いつも「やり過ぎ」に映る日本の広告。電車やコンビニで巨大なレモンが爆発するこの広告は、その極みだろうか……。