ブルーライトはゲーマー共通の敵 ヴァセリン

ゲームの中では、スキン(コスチューム)をいくつも購入できる。だがどんなに腕の良いプレーヤーであっても、自身のスキン(肌)に代わるものはない

太陽光を長時間浴びると肌にさまざまな悪影響が起こることはよく知られている。だがユニリーバ(Unilever)が調べたところによると、スクリーンから放出されるブルーライトのリスクを、消費者の64%が認識していない。 

そこでヴァセリンはオグルヴィと提携し、ブルーライトを浴びるリスクが高い熱心なゲーマーを巻き込んだ啓発キャンペーン「スクリーン・ブロック」を実施した。キャンペーン最初の地として選ばれたのは、3,200万人ものプレーヤーがいるタイ。オンライン動画やデジタル広告、ソーシャルメディア、インフルエンサーを起用したコンテンツの他、ツイッチ(Twitch)内のメディアや、フォートナイトにゲームプレーの要素を組み込んだものも含む。 

「世界中の33億人のゲーマーは、ゲームの種類に関わらず共通の敵、つまりブルーライトと戦っています。しかしほとんどの人はそのことに気付いていません」と語るのは、オグルヴィ・カナダの最高クリエイティブ責任者であるフランチェスコ・グランディ氏。「この目に見えない現実に光を当てるため、私たちは意識向上のためのキャンペーンを立ち上げただけでなく、ゲーマーの実世界でのスキンを守る製品を開発しました。これは特に、週に40時間以上プレーするゲーミングコミュニティーの25%の人々、そして毎日12時間以上トレーニングするプロのゲーマーにとって重要です」。 

ヴァセリンは近い将来、このキャンペーンを他の市場へと拡大する予定だ。 

(文:田崎亮子) 

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