Tatsuya Mizuno
2021年7月28日

「ようこそ東京へ」 マイクロソフトの五輪期間キャンペーン

迷走に次ぐ迷走の末、とうとう開幕した東京五輪。この夏、日本への旅を楽しみにしていた海外の人々は推定100万人。そうした人々に向け、米国ではマイクロソフトが五輪期間限定のキャンペーンを開始した。

「ようこそ東京へ」 マイクロソフトの五輪期間キャンペーン

コロナ禍が世界を覆うまでの数年間、日本観光は欧米やアジアを中心に大きなうねりとなっていた。リーマンショックや東日本大震災といった苦難の時期を経て、訪日外国人が初めて1000万人を突破したのは2013年。それからわずか6年で、その数は3倍に達した(2019年の訪日客数は3188万人)。

日本観光の主軸は、やはり東京だ。東京という、ひと言で言うならオモチャ箱をひっくり返したような巨大都市は世界のどこにも見当たらない。その独自性とエネルギー、そして世界有数の食文化のクオリティーは他国の人々を大いに魅了した。

そんな東京の磁気がますます増幅するはずだった、五輪大会。日本への旅を予定していたある英国の家族は、「一生のハイライトになる旅だった」と無念さを語ったが、長い時間をかけて周到な計画を立て、挙げ句の果てに断念せざるを得なかった人々の胸の内はいかばかりか。

そうした人々に向け、マイクロソフトが米国で公開したのがこの動画シリーズ「Ticket to Tokyo」(制作はマッキャン)。コミュニケーションツール「Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)」を通じて、東京在住の人々がお気に入りのスポットを案内するというシンプルな作りだ。五輪開幕日の先週23日から閉幕日の8月8日まで、テレビやSNS上で展開される。

紹介されるのは呑み屋街や猫カフェ、生け花など。まさに東京観光の王道だが、これまで日本を訪れたことのない人々にとっては十分魅力的に映ることだろう。

マイクロソフトでブランド・広告・リサーチ部門のコーポレートバイスプレジデントを務めるキャスリーン・ホール氏は、「これらの動画にはチームズの特長がいかんなく発揮されている。視覚的かつ情緒的に人々をつなぎ、あたかもその場にいるように感じることができます」とコメント。

コロナ後を見据え、世界の旅行・観光業界は大きなリバウンドを見込む。訪日への需要もV字回復が予想される。それを増進するようなこのキャンペーンは、他産業への貢献度も大いに高いだろう。

(文:水野龍哉)

提供:
Campaign Japan

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