Campaign Japan
2017年6月20日

カンヌライオンズにエントリーした日本の作品

今年のカンヌで日本を代表するにふさわしいと思う作品を、東京都内で活躍する第一線のクリエイティブディレクター4名に3作品ずつ選んでもらった。

「GRAVITY CAT 重力的眩暈子猫編」
「GRAVITY CAT 重力的眩暈子猫編」

それでは早速、見てみよう。

曽原剛氏(ジェイ・ウォルター・トンプソン・ジャパン エグゼクティブ クリエイティブ ディレクター)

ソニー・インタラクティブエンタテインメント PlayStation「GRAVITY CAT 重力的眩暈子猫編」(博報堂)
本作品のように異彩を放つ傑作は、このカテゴリーの動画では最近あまり目にしていない。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)+グーグル「KIBO Science 360」(電通)
VR(バーチャルリアリティー)にまつわる動画で比較すると、宇宙実験に興奮する未来の宇宙飛行士たちの笑顔が描かれた本作品は、ダチョウが大空へ羽ばたくサムスンの動画よりも心を動かされる。

リオから東京へ オリンピック・パラリンピックの旗引き継ぎ式
これらの作品がカンヌにエントリーしているかは不明だが、日本や東京を表現した素晴らしい広告といえる。


クリス・ルッツ氏(ウルトラスーパーニュー クリエイティブディレクター)

ダイハツ ウェイク
ウェイクのキャンペーンは、他人の車に嫉妬心を覚える様子をコミカルに描いている。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント PlayStation「GRAVITY CAT 重力的眩暈子猫編」(上に同じ)
ゲームの世界観が愉快に描かれており、ただただ驚かされた動画だ。誰かがこの動画のVR(仮想現実)版を作ってくれないかと願う。

AIGジャパン「#Tackle the Risk」(TBWA Hakuhodo)
衝撃的で、力強い作品。AIGがスポンサーとなっているラグビーチームを、ブランドやサービスの訴求にうまく活用できている。お見事。


林慈郎氏(電通ヤング・アンド・ルビカム クリエイティブ局局長)

Super Cab Rider (Honda)
ベトナムで「カブ」の愛称で親しまれるスーパーカブが、いかに人々の生活に密着しているかを実感できる作品。意外な結末も微笑ましい。

グリーンリボンキャンペーン「Second Life Toys(おもちゃの移植手術)」(電通)
移植医療という大きな社会問題を、あらゆる年代に身近に感じてもらうためのアイデアがシンプルで、表現もとてもポジティブ。

オカモト「男女の本音VR
VRコンテンツ

男性と女性の考え方の違いを、それぞれの視点を自由に切り替えながら体感することができる、革新的なVRコンテンツ。スマートフォンでの視聴も面白い。


クラウディア・クリストヴァオ氏(AKQA グループクリエイティブディレクター)

ソニー・インタラクティブエンタテインメント PlayStation「GRAVITY CAT 重力的眩暈子猫編」(上に同じ)
女子学生や猫といったバズる要素が散りばめられ、奇妙な展開を見せる動画でありながら、描かれる世界観は愛らしい。女性層にゲームへの親近感をいだかせていることにも好感が持てる。

広告電通賞展ポスター「The Study of Human Being」(電通)
古きよき時代の資生堂のポスターを彷彿とさせる作品。ポスターは「人々の行動をどのように理解するか」という、日本人らしい疑問を投げかけており、スケール感がありながら、チャーミングさも残る。2017年という時代にモノクロを使うというのは大胆だが、このプロジェクトでは効果的に用いられている。
 



Ricca Lingerie「Washi Lingerie」(博報堂)
シンプルでユニークな、美しい職人技。布のように柔らかい和紙を使って軽さを表現し、作品がオブジェへと昇華している。緻密に仕上げられたシンプルなアイデアに、深く共鳴する。

(翻訳・編集:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

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