David Blecken
2017年6月20日

マッキャンヘルス、クリエイティビティーを強化

ヘルスケア業界の変化に対応するため、クリエイティビティーを活動の中核に – マッキャンヘルスが新たな人事を発表した。

柿並俊介氏
柿並俊介氏

今回、同社に新たに採用されたのはRx(リアクティブエクステンション)とコンシューマーヘルスケア事業を牽引していく2人のクリエイティブ。

医療用医薬品ビジネスのグループ・クリエイティブディレクターに就任したのは、柿並俊介氏。以前はビーコンコミュニケーションズ(現在はピュブリシスグループの一員)でクリエイティブディレクターを務めていた。

マッキャンヘルスのクリエイティブディレクターとしてコンシューマーヘルス部門に注力するのは、谷口昇司氏。前職は大広のクリエイティブ兼アートディレクター。

両氏ともにカンヌライオンズやスパイクスアジアといった広告界の名だたるアワードで受賞歴がある。ヘルスケア分野のマーケティングではクリエイティビティーが最優先されていない感があるが、特許権の存続期間問題やブランド差別化の必要性といった要因から、市場は徐々に変化しつつある。マッキャンヘルス・ジャパンのジャック・ブレーキー代表取締役社長は声明の中で、「今後はクリエイティビティーをビジネスの中核に据えていく」と述べた。

マッキャンは今年のカンヌライオンズのヘルス・アンド・ウェルネス部門で、ALS(筋萎縮性側索硬化症)に関する啓発を行う社団法人「End ALS」のために制作した動画「Still Life」で銅賞を獲得したばかり。同部門では電通と博報堂も銅賞に輝いている。

(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:水野龍哉)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

3 日前

ブルーライトはゲーマー共通の敵 ヴァセリン

ゲームの中では、スキン(コスチューム)をいくつも購入できる。だがどんなに腕の良いプレーヤーであっても、自身のスキン(肌)に代わるものはない

3 日前

世界マーケティング短信:ナイキ、ロンドンでのOOHが「不適切」と炎上

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする

4 日前

WPPロブ・ライリー氏:「クリエイティビティーは無料で提供すると価値を失う」

スパイクスアジア2025で優れた成績を収めたWPP。同社のグローバルCCOであるロブ・ライリー氏が、クリエイティブの価値や、AIが凡庸なものを淘汰していくこと、そして好奇心が仕事と人生においていかに大切かについて、率直に語った。

4 日前

M&Aは減少傾向に:COMVergence調査

昨年、マーコム業界ではM&Aの件数が減少した。しかし最新調査によれば、eコマース(EC)などの分野で引き続き動向は活発だ。