David Blecken
2017年7月10日

マレンロウ・グループ、日本の組織を改編

マレンロウ・グループがクリエイティブからメディア、デジタルトランスフォーメーションまでを統括する新たなネットワークを構築した。

左よりジェームス・ホロー、ウォン・ソンゴン、柳惣一郎の各氏
左よりジェームス・ホロー、ウォン・ソンゴン、柳惣一郎の各氏

マレンロウ・グループが、2005年に創設したマレンロウ・プロフェーロ東京を基盤に再スタートを切った。

新しいネットワークは3ブランドから構成。マレンロウ・プロフェーロは存続していくが、ユーザー体験主導型のデジタルビジネスやデジタルトランスフォーメーションのエージェンシーに。マレンロウ東京はクリエイティブエージェンシー、マレンロウ・メディアハブはメディアエージェンシーとなる。

マレンロウ・プロフェーロの東京代表を務めていたジェームス・ホロー氏が、CEOとしてグループを統率。同氏は日本・韓国担当のコマーシャルディレクターであるウォン・ソンゴン氏、日本でメディアソリューションを取り仕切る柳惣一郎氏らのサポートを受け、韓国市場の責任者も務めていく。この組織改編は、中国やロンドン、ニューヨークにおける同社のサービス統合と歩調を合わせたもの。

「ブランドの間で、プログラマティックメディアやデータを重視したデジタルマーケティングへの関心が高まっています。エージェンシーのネットワークにとっては大きなビジネスチャンス。向こう5年間で、日本はプログラマティックが主流になるでしょう」とホロー氏。

プログラマティックの技術に対するマーケターたちの理解不足を考えれば、この予測はやや大胆に聞こえるかもしれない。だが同氏は、日本がじきに節目を迎え、マーケティング活動により厳密さが求められるようになり、企業は「世界標準」に追いつくためのプレッシャーが増すと指摘する。「(新しいテクノロジーへの適応に)日本は消極的になりがち。ですから今後、大幅な修正が必要になってくるでしょう」。

プログラマティックは現在、ブランドの安全性の確保が世界的な課題だ。だが日本では、まだそれほど大きな懸念材料にはなっていない。「ブランドが、まだプログラマティックに関する経験が少ないのが原因です」と同氏。それでも、「近いうちに重要課題となり、クライアントは安全なソリューションを提供するトゥールを求めるようになるでしょう」。

この改編で、インターパブリック・グループ(IPG)の一員であるマレンロウ・グループはスタンダード通信社との15年間にわたる合弁事業を終了。スタンダード通信社は引き続き、独立したエージェンシーとして業務を行っていく。

(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:水野龍哉)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

2020年10月16日

世界マーケティング短信:エージェンシーの組織変革

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

2020年10月16日

バイロン・シャープ氏が語る、COVID-19への最も賢明な対応が「広告出稿停止」だった理由

「COVID-19に関連するブランドメッセージに消費者が興味を持つだろうというマーケターの考えは“恥ずかしいほど傲慢だ”」とシャープ氏は話した。

2020年10月16日

広告活動に回復の兆し、マーケターの信頼が回復:WFA調査

現在、キャンペーンを延期している多国籍企業は半数以下に減少。6月には90%を超えていた。

2020年10月16日

メディアの価格上昇率、最も高い地域はAPAC

グラフで見る:パンデミック下であっても、地域ごとのメディア価格を見ると、特にディスプレイとデジタル動画で価格が上昇しているのがわかる。