Ryoko Tasaki
2021年11月23日

がんとの戦い、勇敢でなくてもいい

がんと向き合う患者は平静を装い、勇敢でなくてはならないのか? 豪州の支援団体によるキャンペーンが問いかける。

がんとの戦い、勇敢でなくてもいい

がん患者にかけられる「闘おう」「勇気を出そう」「頑張ろう」といった励ましの言葉が、ときに患者を苦しめ、孤立させることもある。治療の効果が思わしくないときに、自分を責める患者もいるという。

12~25歳のがん患者を支援する豪州の団体「キャンティーン・オーストラリア(Canteen Australia)」のキャンペーンは、「平静を装うのはやめよう」というフレーズが印象的だ。その下には「がんが辛いときは、必要なサポートを見つけよう」と添えられている。

頑張らなくても、強く勇敢であろうとしなくてもいい。不安や苦しみを抱え込まずに支援を求めよう――。患者に寄り添うこのキャンペーンはOOHやソーシャルメディア、ラジオなどで年末まで展開中だ。制作はハヴァス・オーストラリア。

(文:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

3 日前

世界マーケティング短信:WPPのリードCEO、年末に退任

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

3 日前

シーインのグローバルPRディレクターが語る、ファストファッションの拡大とデジタルの影響力

先日開催されたCampaign360に、シーインのシャーリーン・リー氏が登壇。倫理観や環境への影響が問われる中で、リアルタイム生産、ポップアップストアの展開、マイクロインフルエンサーモデルがいかにグローバルな成長を後押ししているかについて語った。

4 日前

電通、アテンションデータでリテールメディアを強化

アイトラッキング(視線計測)データに関する調査で、リテールメディアがソーシャルメディアやOOH(屋外広告)に匹敵する効果があることが証明された。

2025年6月05日

世界マーケティング短信:広告制作の完全自動化を目指すメタ

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。