サントリーが、缶チューハイ「-196」の新たなキャンペーンを始めた。そこで明かされるのは、-196というブランド名の由来だ。これまでその名称に戸惑っていた消費者には、「待望のCF」だろうか。
このキャンペーンは、Droga5(ドロガファイブ )のシドニーオフィスと東京オフィスが共同制作。リニューアルされたブランドプラットフォーム「エクストリーム・ジャパニーズ・スピリット」の一環だ。
30秒仕立ての2種類のCFは、どちらもオーストラリアのパブのシーンから始まる。何気ないブランド名への疑問から一躍、日本でのシュールな光景へと展開。
1本めは、地下鉄の駅が舞台。駅の係員が懸命に特大レモンを満員電車に押し込むと、そのレモンが爆発、乗客は身体中にフレッシュジュースを浴びる。
2本めはコンビニが舞台。同じく巨大なレモンを招き猫が粉砕、中にいた客はびしょ濡れに。2本とも、決めゼリフは「おいしい!」。最後は科学者が登場、「-196」に隠された緻密な製造工程を熱く語る。
「製品の本質は実にシンプル。でもそこから狂気じみた遊びの世界と、製品同様の強烈なインパクトを生むことができた」。Droga5 ANZのチーフクリエイティブオフィサー、バーバラ・ハンフリーズ氏はこう語る。
このキャンペーンはBVOD/SVOD、オンライン、OOH、ソーシャル、店頭等で展開予定。
Campaignの視点:映像は実に荒唐無稽で、日本の広告が得意とする誇張されたユーモアを体現する。巨大な小道具や出演者の過剰な演技、馬鹿げたロジック……しかしこのCFは、明らかにグローバルなオーディエンス向けだ。
締めの言葉は製品の本質。-196度でレモンを凍らせることを意味する −− 視聴者は楽しみながら知識を得られ、おそらくそれは口伝てやソーシャルメディアで広まっていくことだろう。
クレジット
Creative Agency: Droga5 Sydney, Droga5 Tokyo
ANZ Marketing Practice Lead, CEO of Droga5 ANZ: Matt Michael
Chief Creative Officer: Barbara Humphries
Creative Directors: Max Rapley and Danny Pattison
Art Director: Lachlan Rotherham
Copywriter: Georgie Parchert
Head of Strategy: Ben De Castella
Chief Client Officer: Belinda Drew
Business Director: Harrison Stone
Business Manager: Matthew Stafford
National Head of Production: Romanca Mundrea
Head of Production: Penny Brown
Senior Producer: Simone OConnor
Design Lead: Melissa Watson
Production Company: Finch
Editor: Drew Thompson
Finish: ARC Sydney
Sound Designer: Tim Bridge
Music Composition: Jono Ma
Media Agency: PHD
