Ryoko Tasaki
2017年8月23日

元サッカー少年たちが応援するアジア最終予選

ワールドカップ出場を賭けた試合を応援する動画が、部活動に熱くなったことのある人たちの懐かしさを呼び覚ます。

FIFAワールドカップ2018ロシア大会のアジア最終予選が、8月31日に開催される。サッカー日本代表を1978年より支援してきたキリングループが、このたび応援動画「俺たち、めっちゃ」(企画:カヤック、制作:AOI Pro.)を公開した。

主人公は、学生時代にサッカー漬けの毎日を過ごした社会人。きつい練習に明け暮れたり、休み時間に仲間たちとふざけたりといった、サッカー部に所属していた人ならば誰もが経験したようなシーンに次々と切り替わる。そして昔を懐かしむ主人公のところに、かつての仲間から「今度の代表戦、めっちゃ久々に集まらない?」というメッセージが届く。

回想シーンで登場するユニフォームやスパイクも、2000年頃のものが使用されている。観た人たちからは「グッと来た。めっちゃサッカーしたよ、本当に」「やっぱりもう一度部活やりたい」など、サッカーに打ち込んでいた頃を懐古するコメントがSNS上に投稿された。

Campaignの視点:
「めっちゃ頑張れ、俺たちの代表」というコピーが、日本代表を雲の上の存在としてではなく、スポーツに熱心に取り組んだことのある人々の代表として位置づけている。青春時代にサッカーに明け暮れた人はもちろんのこと、部活動がサッカー以外のスポーツだった人にとっても、自分の思い出と重ね合わせることができるシーンが数多く登場し、共感を呼ぶ。

(文:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

9 時間前

「クリエイティビティーはニューヨーク、ロンドン、東京だけに限られたものではない」モンゴル初のカンヌライオ...

世界クラスのアイデアは、マディソン街だけでなくモンゴルの移動式住居からも生まれる可能性がある――。カンヌライオンズの審査員としてモンゴルから初めて選ばれたエンフバヤスガラン・トゥンガラグ氏が、このことに改めて気付かせてくれる。

2025年6月26日

世界マーケティング短信:東京五輪談合、7社に課徴金33億円

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

2025年6月26日

カンヌライオンズ2025、グランプリ全作品と日本勢の受賞作品

第72回カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルでグランプリを受賞した作品と、日本からの受賞作品を一挙紹介する。

2025年6月25日

オムニコムCEO、IPG買収を語る

オムニコムがインターパブリック・グループ(IPG)の買収を発表してから半年。買収はどのような判断で行われ、今後どのような影響をもたらすのか。オムニコムのジョン・レンCEOが語る。