Ryoko Tasaki
5 時間前

豪保険会社、安全運転をゲーム化して奨励

豪州の保険会社AAMIが、運転中の危険行為を罰するのではなく、安全運転に報酬を与える6カ月間のキャンペーンを開始した。

AAMIによると、豪州人の約9割が不注意運転をしており、約3分の1が、事故に遭わない限りこの危険な習慣を続けるという。

国内で最も安全なドライバーの座をかけて競う「AAMIドライビングテスト」には、豪州の18歳以上の運転者が参加できる。アプリからアクセスできるこのテストでは、速度、急ブレーキ、コーナリング、携帯電話の使用など、さまざまな行動を測定。より良い運転方法や、スコア向上のためのヒントを提供する。安全運転に努め、AAMIのリワードプログラムに登録したドライバーには毎月、6万豪ドル以上の賞金獲得のチャンスがある。

ローンチに合わせて公開された動画では、スタート地点に集まったドライバーが「合流前に死角を確認する」「道路から目を離さない」「環状交差点への進入時と退出時にはウィンカーを使う」と、自身の安全対策を語る。そして信号が青に変わると、ゆっくりと発進し、スコアが上昇していく。企画・制作はレオ・オーストラリア(Leo Australia)。

「AAMIの最新の調査によると、豪州のドライバーは自身の運転が、他のドライバーよりも安全だと考えている傾向があることが分かりました。この事実をAAMIドライビングテストに盛り込み、あらゆるドライバーに知識や、個々に合わせたフィードバックを提供することで、運転中の自身の行動を評価し、改善して事故を未然に防ぐことを目指しています」と、AAMIの親会社であるサンコープ(Suncorp)のブランド・顧客体験担当エグゼクティブゼネラルマネージャー、ミム・ヘイサム氏は語る。

提供:
Campaign Japan

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