オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパンでチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を5年間務めたアジャブ・サムライ氏が、シンガポールへと移った。新しいポジションはASEAN(東南アジア諸国連合)を統括するCCOで、これは今回新設されたポジションだ。サムライ氏の後任は、かつてオグルヴィに在籍し、2008~2016年を中国で過ごしたダグ・シフ氏。直近はデジタルエージェンシー「デジタルLBi」のボストンオフィスで、エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターを務めた。
サムライ氏は昨年12月、Campaign主催「エージェンシー・オブ・ザ・イヤー」でクリエイティブ・パーソン・オブ・ザ・イヤーを受賞。WPPでボーダフォンのグローバル・クリエイティブ・ディレクターを務め、オグルヴィに移ってからはグループのクリエイティブの品質向上に尽力してきた。サムライ氏は日本に移ってから、組織の大改革を実施。当初は反発の声もあったが、外資系広告会社にとって困難ともいわれる日本市場で、オグルヴィの存在感が高まることに貢献した。同社も2017年に、クリエイティブエージェンシー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
また、このたび北アジアを統括するCCOのポジションも新設され、ここには香港でクリエイティブを率いてきたリード・コリンズ氏が就任する。中国でCCOを7年間務めたグラハム・フィンク氏が去ることに伴う異動で、コリンズ氏は香港、中国、韓国、台湾、日本を統括することとなる。
サムライ氏ならびにコリンズ氏は、アジア太平洋地域CCOユージン・チョン氏の直属となる。
(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:田崎亮子)
2018年2月02日
オグルヴィ、日本のクリエイティブ責任者を任命
アジャブ・サムライ氏の後任にダグ・シフ氏が就任。リード・コリンズ氏が北アジア地域を統括することとなる。
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