Tatsuya Mizuno
2020年4月30日

ブランドは広告活動の継続を 最新消費者調査

新型コロナウイルスの感染拡大は消費者心理・行動にどのような変化をもたらしているのか。動画アドテク企業「アンルーリー(Unruly)」が最新のウェブアンケート結果を発表した。

ブランドは広告活動の継続を 最新消費者調査

調査は英国・米国・カナダ・ドイツ・シンガポール、そして日本の6か国で3月末に実施。日本では東京都などが不要不急の外出自粛要請を初めて呼びかけた時期にあたる。対象者は18歳以上の男女で、日本における分析対象回答数は419。

日本の消費者の間で顕著だったのは、まずネット通信時間の増加だ。様々なデバイスの中で「スマートフォンの利用が増えた」と答えた者が最も多く(22%)、次いでデスクトップパソコン(15%)、ゲーム機(14%)、スマートTV(13%)と続いた。

自宅でのオフラインにおける行動では、料理と読書の時間が増えたことが分かった。全世代でその傾向がみられるが、特に18〜24歳(料理・読書ともに37%)、25〜34歳(料理29%、読書26%)といった若い世代で目立った。また、部屋の模様替えやガーデニングと答えた者も比較的多かった。

消費傾向はどうだろう。全世代を通じて最も増えている出費は、やはり食品と日用品。それ以外では、動画ストリーミングサービスなどホームエンターテインメントへの消費が目立った。中でも若い世代が顕著(18〜24歳は37%、25〜34歳は21%)だ。

広告に対しては何を望んでいるのか。目下の状況下で「広告主は広告を控えるべき」と答えた者は全体のわずか2%にすぎない。ほぼすべての消費者は、ブランドに対し広告活動の継続を望んでいることが分かった。ただし、「新型コロナウイルスに関する詳しいメッセージ」や「社員や顧客をどのようにサポートし、守っているかという情報」を望む声が、若い世代を中心に多かった。

では、どのようなコンテンツを広告に求めているのか。18〜24歳の若年層で多かったのは、「情報や知識を得たと思えるもの」(43%)。それに反して55歳以上の回答者は「心温まるもの」を多く挙げた。また、「笑わせてくれるようなもの」がどの世代でも上位3つの中に入り、先行きが見通せない不安な時代だからこそ、心が和む広告を求めていることが分かった。

(文:水野龍哉)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

2020年10月23日

世界マーケティング短信:データで躍進するコミュニケーション

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

2020年10月22日

2021年のCMOに関するForresterの予測、6つのポイント

激動の時代に入り、抜本的な変化が、企業目的から顧客ロイヤルティに至るすべてに影響を及ぼし、CMOたちはその存在の危機を迎えることになるかもしれない。

2020年10月22日

広告は、ロジックではない

ロジックが通用しない唯一の事業が、広告クリエイティブだ。この事実が大勢の優秀な人々を悩ませている。

2020年10月22日

メンタルヘルスの傑作キャンペーン12選

世界メンタルヘルスデーに合わせ、メンタルヘルス関連のキャンペーンを12作品ピックアップした。