Ryoko Tasaki
2021年9月03日

世界マーケティング短信:エアビーのアフガン難民支援、フォーブスの上場

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

Getty Images
Getty Images

※記事内のリンクは、英語サイトも含みます。

エアビー、アフガニスタン難民2万人に滞在先を提供

混沌とするアフガニスタンからの難民を支援すべく、民泊大手エアビーアンドビーは2万人に一時的な滞在先を無料で提供すると発表した。共同創業者ブライアン・チェスキー氏がこのことを24日にツイートすると、16万件超の「いいね」が付き、リツイートは2万件を超えた(9月3日時点)。費用は同社、チェスキー氏からの寄付、そして非営利団体「Airbnb.org」が今年6月に立ち上げた難民基金によって賄われる。

同社は2012年のハリケーン・サンディーの被災者に対し、避難先を提供できないかという申し出があったことがきっかけで、緊急事態の発生時に滞在先を提供する取り組みを実施してきた。より多くの人々を支援するため、昨年12月にAirbnb.orgを立ち上げている。

フォーブス、SPAC合併で上場へ

フォーブス誌を発行するフォーブス・グローバル・メディア・ホールディングスは26日、特別買収目的会社(SPAC)マグナム・オパス・アクイジションと合併し、米ニューヨーク証券取引所への上場を予定していることを発表した。企業価値は6.3億米ドルと見積もられる。この合併により、デジタルトランスフォーメーションをさらに進め、テクノロジーとデータ駆動型の知見を活用し、有料コンテンツの収益性を高めていく計画だ。同様の動きとしてはバズフィードが今年6月に、SPACと合併して今年末までに上場すると発表している。

ベライゾンメディア・ジャパン、ブランド名を変更

ベライゾンメディア・ジャパンは1日より、事業ブランド名を「Boundless」に変更した。5月に米投資会社アポロ・グローバル・マネジメント社が買収し、日本国外ではブランド名が「ベライゾン・メディア」から「ヤフー」に変わっていた。

声明によると、「無限」や「国境を越える」といった意味の新しい事業ブランド名には「進化するテクノロジーとデジタル体験によって無限の可能性を広げ、ビジネス領域や国境を越えたグローバルレベルのソリューションを提供する」という意味が込められているという。

1本のCMでは、言いたいことを全て伝えきれない

CMの短い尺では、商品の魅力を伝えきれない――。そんな悩みを、ユニークな方法で解決したのが米サブウェイだ。「一つのCMに収まらないほど新しいことがたくさんある」と嘆くうちに、他社のCM(家具店、法律事務所、自動車ディーラー)に切り替わってしまう。だがその他社CMの中で「時間が足りなかったようなので」と説明を続けてもらうという仕組みだ。同社は7月に、メニューやアプリを大々的に変更し、年末までの予定でキャンペーンを展開中だ。制作は電通マクギャリーボウエンとカラ。

(文:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

3 日前

世界マーケティング短信:ブランドのパーパスと利益

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

3 日前

Z世代とつながる鍵は、インクルージョンと文化的アイデンティティ

所得格差の拡大を懸念するZ世代は、ラグジュアリーブランドが表わすイメージへの期待を、高級感や憧れから、本物であることや入手のしやすさへと変化させている。M&Cサーチパフォーマンスの戦略およびカスタマーインサイト担当責任者は、そう指摘する。

3 日前

これからの企業PRのあり方とは?

ビジネスや社会環境における分断がますます進行するなか、コミュニケーション責任者やビジネスリーダーは2022年、何を優先すればよいだろうか? APAC(アジア太平洋地域)の業界関係者に話を聞いた。

3 日前

「人材の流動化」を生かす:へガーティ卿

昨年、フリーランスの人材とエージェンシーとをマッチングさせる会社「ジーニー(Genie)」を立ち上げたジョン・へガーティ卿。「ダイバーシティーの実現こそ未来を築く」と説く。