Ryoko Tasaki
2019年6月19日

ブランドセーフティはAIでより高精度に

ADKがCHEQと協力し、ブランドセーフティを強化。広告を掲載予定のサイトが適切か否かを、より高い精度で判断できるようになる。

写真提供:Shutterstock
写真提供:Shutterstock

ADKマーケティング・ソリューションズは18日、CHEQ(本拠地イスラエル)の日本法人と協力し、高度なブランドセーフティの実現を目指したパイロットテストを実施したと発表した。

パイロットテストを実施したのは、広告を掲載予定のサイトを人工知能(AI)で分析し、不適切な掲載をインプレッション単位で、リアルタイムで未然に防ぐことが可能にするサービス。広告クリエイティブ側にCHEQのタグを実装し、広告配信面のブランドセーフティ、フラウドトラフィック、ビューアビリティを確認した。

運用型のオンライン広告では従来、コンテンツの判断にキーワードが使われてきたが、それでは不適切でないサイトにも反応して配信を止めてしまうことがある。CHEQのサービスが判断材料としているのはキーワードでなく、AIが文脈として読み取ることで、人間に近い高い精度で判断できるのだ。

ADKは今年1月にも、モメンタムのエージェンシー・サーティフィケーション・プログラムの認定を取得するなど、アドベリフィケーションに積極的に取り組んでいる。

アドベリフィケーションの分野ではインテグラル・アド・サイエンス(IAS)も、フェイスブックのブランドセーフティパートナーの認証を受けたと今月12日に発表している。AIを用いたブランドセーフティモデルでブロックリストを作成し、これを活用して広告配信先のコンテンツタイプを管理するというもの。

(文:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

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