Adrienn Major
2024年1月11日

2024年、広告業界で多くの人がフリーランスに転じるかもしれない理由

今年、新しいフリーランス市場を最大限に活用するには。

2024年、広告業界で多くの人がフリーランスに転じるかもしれない理由

* 自動翻訳した記事に、編集を加えています。

1月は、カレンダーの新しいページが始まるだけではない。今年はオフィス回帰の大きな流れが継続する年でもある。リモートワークは徐々にオフィスへの出社義務に取って代わられ、プレゼンティズム(体調不良でも出社すること)の増加や働き方の柔軟性がなくなっていくことに、マーケターやクリエイターは備えなければならない。

オフィス回帰は業界全体で急速に進んでいる。ピュブリシス(Publicis)が月曜を含む週3日の出社を義務付けた他、ドイチュLA(Deutsch LA)、チポトレ(Chipotle)、ブラックロック(BlackRock)、ナイキ(Nike)などもスタッフの出社日数を増やしている。

しかし、柔軟な働き方と自由を手に入れたこの3年間を経て、人々は旧来のオフィス文化に戻ることができるのだろうか? 多くの人が仕事を、別の都市に住みながら続けてきた。ニューヨークで働きながら西海岸に住んだり、バリ島のビーチに滞在することもできた。人々がいつ、どこで、どのように働くかは形を変え、企業は優秀な人材をグローバルに採用できるようになった。 

家で過ごす時間がオフィスでの時間に置き換わりつつある今、多くの人がフリーランスになるかもしれないし、人員削減のために派遣契約への切り替えを余儀なくされるかもしれない。

フリーランサーの台頭

私は、今年はフリーランスが増加すると予測しており、ある調査がそれを裏付けている。ファイバープロ(Fiverr pro)の最新の調査によると、マーケティングリーダーの80%が、レイオフやオフィス回帰策の結果としてフリーランスに転じたマーケターを知っているという。また、マーケティングリーダーの過半数(54%)が、2023年には以前よりも多くのフリーランサーをスタッフとして抱えている。

どのような理由であれ、新しく手に入れたワークライフバランスや勤務場所を妥協したくない人々からの反発に、企業は直面する可能性がある。Campaign USオフィス回帰調査では、広告会社の社員はハイブリッド(複数の働き方を組み合わせる)かつ柔軟な働き方を好むことが分かった。旧態依然とした働き方に、混乱なく戻すことはできるのだろうか?

予算の縮小は余剰人員の解雇につながるため、リーダーは正社員を契約社員に置き換えるか、プロジェクトの要件に応えるためにより多くのサービスを外注する必要があるかもしれない。AIや新しいシステムはチームの構造を根底から覆すものであり、エージェンシーがこれに適応しようとすれば派遣社員に頼ることになるかもしれない。場合によってはオフィスへの出社義務付けが、解雇の口実になるかもしれない。

人々の優先順位や状況が変化し、フリーランスとしての働き方を余儀なくされたり、フリーランスの仕事を求めるようになる中で、ブランドやエージェンシーは労働力戦略を見直す準備をしなければならない。

フリーランサーのメリット

私はPOD LDNを創業する前にフリーランスとして働き、さまざまな契約を結んできた。私は柔軟でハイブリッドなチーム作りを熱心に支持している。そしてポストプロダクションエージェンシーであるPOD LDNを、柔軟性を中心に据えて立ち上げた。

フリーランサーやベンダーはこの業界に、静かで非常に効率的なサポートシステムをもたらしている。彼らは仕事を請け負い、最小限の手間で素早く終わらせ、働いた時間分だけを請求する。また、企業がフルタイムでは社内に必要としないような特定のスキルを提供することもできる。

しかし、フリーランスにはデメリットもある。フリーランサーにとって、仕事を見つけたり報酬を得るのは予測不可能で、浮き沈みが激しい。クライアントにとっては、フリーランサーには当たり外れがあり、ガバナンスの欠如が課題となることもある。信頼できるベンダーは、両者の苦痛を軽減できる。

ハイブリッドワークに備えるには

たとえバーチャルで仕事をしていたとしても、リーダーは会社の活動にフリーランススタッフを参加させるなど、彼らとの一体感を生んでポジティブな文化を築くことができる。社内イベントに招待したり、オンラインで懇親会を開いたりすることも、どうかお忘れなく。 

フリーランサーやベンダーと仕事をすることで、他国の人材と接する機会が生まれる。小規模な市場から才能ある人材を獲得することで、チームに新しい視点と多様性がもたらされる。私たちは最近、非常に才能のあるエジプト人アーティストと動画制作に取り組んだところ、米国で制作する場合よりもはるかに低価格に抑えることができた。彼女にとってまったく新しい顧客基盤を、紹介することもできた。

また、職場のウェルビーイングにも配慮しよう。契約社員は自分のことは自分でするべきだとして、彼らの要望を突っぱねることは簡単だが、そうすべきではない。フリーランサーやベンダーにも支払うべき請求書があるで、期日通りの支払いも必須だ。結局のところあなたの能力は、共に働く人と同じレベルにしかならないのだから。

エージェンシー文化は万人向けではない

もちろん、オフィスワークにも利点はある。コラボレーションや社交性が生まれ、チームの一員であることを実感できる。アウトソーシングに適した仕事もあるだろう。しかし、このような文化は誰にでも合うわけではなく、近年では燃え尽き症候群が増加している。

正社員という安心感は、失われつつある。そして、ますます不安定になる世界では、フリーランスの方が魅力的に見えるかもしれない。

私たちは不確実性と共存することに慣れている。ならば、もっと自由で柔軟な働き方を手に入れてみてはどうだろうか?


エイドリアン・メジャー氏は、POD LDNの創設者。

提供:
Campaign UK

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