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2017年6月23日

テンセントと電通イージス・ネットワーク、次世代を見据えたパートナーシップをカンヌライオンズで締結

テンセントが、電通イージス・ネットワークの「モバイル・スタック」と専属的パートナーシップ契約を締結。両社はモバイルマーケティングにおいて協調的意思決定(CDM)を加速していく。

テンセントと電通イージス・ネットワーク、次世代を見据えたパートナーシップをカンヌライオンズで締結

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カンヌライオンズで21日、モバイルマーケティングの変革を予感させるグローバルパートナーシップが結ばれた。電通イージス・ネットワーク(DAN)はテンセントとのグローバルな戦略的提携により、双方のリソースを活用してモバイルマーケティングで鍵となる取り組みを展開していく。

テンセントはこの契約により、DANの「モバイル・スタック」と専属的パートナーシップを締結する2社のうちの1社となる(もう1社は、主要SNSをグローバル規模で運営する米国企業)。この提携を通じて、モバイルマーケティングのあり方を変えていくことが狙いだ。新しいコラボレーションによってブランドオーナーは、データ主導型の消費者インサイトを獲得し、グローバルな規模でのコンテンツ制作・配信の最適化が可能になる。

テンセント・オンライン・メディア・グループのキーアカウント・アンド・チャネルビジネス統括マネージャー、ジェフ・クウェック氏は「これはサイエンス、データ、テクノロジーに関するパートナーシップですが、持続的な成功を目指す上では、優れたコミュニケーションや協業の進め方もまた、鍵となります」と語る。

両社はすでに2015年から、データソリューションのシナジーとコラボレーションを目的とする枠組みを運用してきた実績がある。今回の新しいグローバルパートナーシップにより、双方が競争力を高め、マーケティングのエコシステムの中で、共に最前線を切り開いていくことになるだろう。

「モバイル普及率が高く、豊富なデータがある中国で、顧客ブランドのためにいかに訴求力の高いカスタマージャーニーを描き出し、形にしていけるか。当社の実力が試されます」と、電通イージス・ネットワーク中国でCEOを務める山岸紀寛氏は話す。「テンセントとの提携によって、中国という複雑な市場で顧客がブランドを形成していくための支援がしやすくなるものと期待しています」

テンセントの膨大なスマートデータへのアクセスにより、DANはデータ解析やブランドマーケティングの実力をより一層発揮できるようになるだろう。両社は協働を通じて、ブランドエンゲージメントの判断や実行、ブランドオーナーの目的に最もかなったタイミングの特定、モバイル上のユーザー体験の最適化などのプロセスを簡素化させていくものと思われる。

電通イージス・ネットワークCEOのジェリー・ブルマン氏は、「中国市場での戦略的パートナーとしてテンセントと緊密に連携することで、革新的で市場を先導するソリューションが実現し、今まで以上に的確に顧客のニーズに応えられるようになります」と自信を見せる。

テンセントの上級執行副総裁、テンセント・アドバタイジングの社長、さらにはグループマーケティングとグローバルブランディングのトップも務める劉勝義氏は、DANとの提携を通じて、業界への一層の貢献をしたいと意気込みを語る。「メディアやマーケティングの業界は、今までにないマインドセットを持った新しい人材を、絶え間なく取り込む必要があります。DANと共に、マーケティングテクノロジーとクリエイティビティーを組み合わせ、事業目標に影響力を発揮していきたいと考えています」

電通イージス・ネットワークとテンセントは、未来のデジタルマーケティングのプロフェッショナルを育成するため、大学でのプログラムも提供。すぐれた手法を共有し、デジタル教育を推進する。このプログラムでは、新しいビジネスモデル、市場のトレンド、インサイト、技術革新についての講義を実施する。

今回の提携に先立ち発表されたメアリー・ミーカー氏の「インターネット・トレンド2017」によれば、中国のモバイルユーザーはインターネット利用時間の55%以上をテンセントのプラットフォーム(QQ、Qzone、Weixin、テンセントビデオ、テンセントニュースなど)に費やしているという。また同レポートには、中国のモバイル利用者数は7億人であり、昨年ついにテレビの視聴時間よりもモバイルの利用時間が長くなったとの調査結果も掲載されている。

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