Tatsuya Mizuno
2020年11月02日

料理宅配「フードパンダ」、日本初のTVCM

出演するのは、今や世界的なコメディアン・女優となった渡辺直美だ。

料理宅配「フードパンダ」、日本初のTVCM

フードパンダ(foodpanda)はドイツの料理宅配会社「デリバリーヒーロー」の100%子会社。2012年に設立され、アジア太平洋地域ではすでにシンガポールや香港、タイなど11市場で展開する。日本では9月中旬から横浜・名古屋・神戸、10月頭から札幌・広島・福岡の計6都市でサービスを開始した。

同社のサービスの大きな特徴は、アプリから注文された様々な料理の配送に加え、食料品・日用品も25分以内に消費者に届ける「q(クイック)-コマース」事業。

今回初となるテレビCMのキーメッセージは、「#フードはFUNだ」。「フードパンダを利用して食事を楽しんでもらいたい」というシンプルなコンセプトを、語呂合わせで表現。様々なレストランからバラエティーに富んだ料理を届けるサービスを、サーカスの世界観で豪華絢爛に紹介する。主人公として登場するのは、まさに「楽しさ」を体現するキャラクターと言える渡辺直美だ。

フードパンダ・ジャパンCEOのエリック・ウェイ氏は、「テレビCMの制作が決まった時、真っ先に頭に浮かんだのが渡辺直美さん」と語る。「我々同様にエネルギッシュで、フードパンダのカラーであるピンクがとても似合う女性ですから」。

CMの放送開始に合わせ、国内6都市ではサンプリングイベントや交通広告も展開する。

Campaignの視点:

極めてシンプルかつオーセンティックなメッセージを、映像では徹底的なエンターテインメント感覚で演出。上質のエンターテインメントには豪華さと楽しさという要素が欠かせないが、その点はしっかりと押さえている。妙な小細工や捻りは用いず、ひたすらストレートな作りは潔く、小気味良いほど。作り手の意思は十分視聴者に伝わるだろう。

(文:水野龍哉)

 

 

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

1 日前

世界マーケティング短信:オムニコム、出社義務を強化へ

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

1 日前

豪のソーシャルメディア禁止法を考える

オーストラリアの16歳未満の子どもたちのデジタル行動は変わりつつある。法律施行による波及効果は極めて大きい。

2025年12月12日

メディア・リレーションは、PRの一部に過ぎない

メディアへの記事掲載が目標だと誤解されがちだが、事業目標の推進に測定可能な形で貢献したかを問うべきだ。

2025年12月12日

世界マーケティング短信:ネットフリックスのワーナー買収にパラマウントが対抗

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。