Staff Reporters
2019年12月19日

DAN APACのCCOが離職

電通イージス・ネットワーク(DAN)のアジア太平洋地域(APAC)におけるクリエイティブを7年間担ってきたテッド・リム氏が、社を去ることになった。

DAN APACのCCOが離職

DANはAPACのチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を務めていたテッド・リム氏が離職すると発表した。また、同氏が引き続き2020年6月末までアドバイザーを務めていくことも明らかにした。

DAN APACは今年ネットワークの再構築に着手し、これまでに多くの幹部が離職。リム氏は来年6月に開かれるカンヌライオンズ 2020のラジオ&オーディオ部門の審査委員長に指名されたばかりだった。


リム氏はNaga DDB マレーシアに約20年間在籍後、2013年DANに入社、東南アジアにおけるクリエイティブを牽引した。Campaignの最近のインタビューでは、「DANに入り、その能力の幅広さに驚きを覚えた」と話していた。同氏の役職であるCCOは海外における電通のクリエイティブ面を強化するため、2015年に新設されたもの。その際、同氏はAPAC担当のCCOに任命された。


リム氏はDAN在籍中、数多くの世界的広告賞の受賞に貢献。カンヌライオンズ のグランプリやD&AD賞の最高賞「ブラックペンシル」、ONE SHOWの部門最高賞「Best in Discipline」、フェイスブックアワードのイノベーション賞等を獲得している。

DANのエグゼクティブチェアマン、日比野貴樹氏はリム氏についてこのように語る。「テッドは電通のアジアにおける活動に真のクリエイティビティーとイノベーションをもたらしてくれました。クリエイティブ面で変革を起こし、DANを今日のような世界的広告賞の常連にしてくれた。このことには深く感謝しています。来年6月までアドバイザーとして業務を続けてくれるのは、実に喜ばしいこと。引き続き、素晴らしい仕事をしてくれると確信しています」。

リム氏はこのように語る。「アジア太平洋地域のクリエイティブネットワークやプロダクト、カルチャーの変革に携わってきたこの7年間は素晴らしい経験でした。データやクリエイティビティー、テクノロジー、メディアを駆使し、デジタル、エクスペリエンス、ソーシャルの分野で革新的なソリューションを実現できた。多国籍チームを作り、大陸を横断して仕事をし、世界規模のビジネスと国際的な評価を獲得しました。私は電通を多国籍ネットワークに変えるため入社しましたが、その過程で私自身も変わることができた。次の『冒険』を楽しみにしています」。

(翻訳・編集:水野龍哉)

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