Ryoko Tasaki
2020年12月11日

「実はそれほど悪くもなかった」 激動の2020年を振り返る

パンデミックへの対応に追われた2020年も、気付けばもう年末。それでも振り返ってみれば、悪いことばかりではなかったかもしれない。

新型コロナウイルスの最初の感染者が報じられ、早くも1年が経とうとしている。目に見えないウイルスへの恐怖、増えていく感染者数、ビジネスや教育機関の閉鎖といった話題に緊張感を持ちながら日々を暮らしていたら、あっという間に年末になっていた――このような感覚をお持ちの方も多いのではないだろうか。

オッポ(Oppo)が欧州で展開しているキャンペーン動画の冒頭でも、そのようなリアクションを取る人々が登場する。だが振り返ってみると「実はそれほど悪くもなかった」と、それぞれのストーリーを語るのだ。

最愛の人と出逢えて、一緒に暮らすようになった。今まで時間がなくてできなかったことが、ロックダウンで自由時間が増えて、できるようになった。修士論文を完成させる良い機会だったので、本を読み漁った。絵を描くという趣味に、多くの時間を費やせた。何年も先延ばしにしてきたドライフラワー撮影というプロジェクトを完遂できた。ウクレレの弾き方を体得した……。

「今年、私の人生は一変した」と語る男性は、赤ちゃんを抱きながら「こんな風に感じたことは今までにない」と顔をほころばせる。食べたり料理したり、パズルを楽しんだり、家で心地よく過ごしたといった、何気ない日常の幸せを再発見できた人も。

企画・制作はフレッド&ファリド ロサンゼルス(FRED & FARID Los Angeles)。

(文:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

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