Ryoko Tasaki
2019年12月06日

世界マーケティング短信:パーソナライゼーションの将来性

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

ダンスやチャレンジで人気のプラットフォームとは別の、ブルームバーグの「ティックトック」がこのたび名称を変えた。
ダンスやチャレンジで人気のプラットフォームとは別の、ブルームバーグの「ティックトック」がこのたび名称を変えた。

※記事内のリンクは、英語サイトも含みます。

ブルームバーグの動画チャンネル「TicToc」が名称変更

ブルームバーグが、ツイッター上の動画チャンネル「TicToc」の名称を「QuickTake by Bloomberg」へと改めた。このチャンネルは速報動画を配信するもので、昨年1月に開設。扱うテーマはテクノロジー、ビジネス、文化など幅広く、フォロワー数は86万人を超える。このたびのリブランディングが、バイトダンス(Bytedance)の動画共有プラットフォーム「TikTok」と名前が酷似していたことと関係があるのか、ブルームバーグは特に言及はしていない。

 

P&Gプリチャード氏「合理化を一層加速させていく」

プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)チーフ・ブランド・オフィサーのマーク・プリチャード氏は、今後ますます広告費の合理化を進めていくと、モルガン・スタンレー主催のカンファレンスで述べた。「エージェンシーのフィーや製作費を過去5年間で10億米ドルほど削減しましたが、まだまだできることは多くあります」。特に大きな無駄を発生させているのはメディアで、同じ広告を何度も何度も見せるようなことが起こっていると指摘した。過剰な露出回数を減らし、もっと多くのリーチが獲得できるものに投資していきたいとし、「無駄なマスマーケティングから、精度の高いワントゥワン(One-to-One)マーケティングへと移行しつつあります」と語った。

 

パーソナライゼーションの人気は落ち目になる?

広告のパーソナライズ化が一層進んでいく一方で、ガートナーは今後5年でこの動きが鈍化していくと予測するレポート「Gartner for Marketers」を発表した。その主な理由は費用対効果の低さと、顧客データ管理のリスクだという。過去にも、カスタマイズ可能なキャンペーンを実施し、不適切な文言画像が投稿されて炎上したケースはいくつもあった。また27%のマーケターが、データの収集・保護・統合などといった課題がパーソナライゼーションを阻む要因だと回答したという。

活況が続くインフルエンサーマーケティングについても、あまりよく知らないブランドに対する信頼感が失われていき、CMOは2023年までに予算が1/3程度削減するだろうと予測。また、行動科学や民族誌学の専門家の重要性は高まり、常勤スタッフとして配置するマーケティング部門は2022年までに1/4程度になると述べている。

 

三石バンデラス竜二氏と鈴木哲郎氏がツイッターへ

ツイッター社が9月に立ち上げたブランド戦略に特化したチーム「ツイッターネクスト(Twitter Next)」の、日本および韓国のマネージングディレクターに三石バンデラス竜二氏が就任する。同氏はグーグルなどを経て、直近はハヴァス ジャパンでマネージングディレクターを務めていた。

またツイッター傘下のアドエクスチェンジ「MoPub」の日本市場責任者に、鈴木哲郎氏が就任する。同氏はヤフージャパンや国内デジタルエージェンシーを経て、直近はフェイスブックで広告ネットワークの拡大に貢献した。

 

リーボック、植物由来の本格的なランニングシューズを発表

リーボックが、植物由来の素材で作られたスニーカーを発表した。同社は昨秋、綿やトウモロコシなどを使ったスニーカー「Cotton+Corn」を米国で発売したが、今回は本格的なランニングシューズでの展開となる。「製品を開発する3年間で、植物由来のシューズというアイデアに強く共鳴するランナーたちの声を数多く聞きました」と語るのは、同社フューチャー部門ヘッドのビル・マキニス氏。「しかし彼らはパフォーマンスについて一切妥協しないことも明らかでした」と開発の苦労を語った。発売は2020年秋からを予定している。

(文:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

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