David Blecken
2018年11月01日

電通、ネット広告を強化 セプテーニHDに出資

電通が目指すのはデジタルマーケティングとビジネスサービスにおける競争力の向上だ。

東京の電通本社(写真提供:Shutterstock)
東京の電通本社(写真提供:Shutterstock)

電通がデジタルマーケティングのセプテーニ・ホールディングスと資本業務提携を締結したと発表した。TOB(株式公開買い付け)により20.99%の株式を取得する。取得総額は69億円になる見通しで、買い付け期間は12月11日までの予定。

セプテーニは東京証券取引所ジャスダック上場。1990年、人材コンサルティング会社としてスタートし、2000年に現在の中核事業であるインターネット広告を始めた。ほかにもソーシャルメディアマーケティングやアプリ開発、マンガコンテンツの制作に注力する。

電通は公開買い付けに関する文書の中で、電通デジタルの競争力強化を挙げる。顧客の抱える「経営課題や事業課題は複雑化」しており、ビジネスデザインやクライアントマネジメント、事業開発でのサービス力強化を掲げる。その一環としてCRM(顧客管理)やマーケティングオートメーション、データベースコンサルティングといった顧客の事業課題解決に向け、テクノロジー面の向上を図る。

更に、セプテーニが成熟市場への対応とコモディティ化という課題に直面し、電通は約6000社の顧客チャンネルを有することに言及。今後はネットマーケティング事業における販売・コンサルティング・クリエイティブ力の強化、インターネットメディアの開発・強化、マンガコンテンツ事業のプロモーション、セキュリティー対応などのシステム面、M&Aなどを含めた投融資資金などでセプテーニに投資を行っていく。

セプテーニは2016年、東南アジア市場におけるリーチ拡大のためマレーシアを拠点とするデジタルクリエイティブエージェンシー「ライオン&ライオン(Lion&Lion)」を買収した。

(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:水野龍哉)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

Premium
近藤麻理恵氏が広告界に語る:ミニマリズムと消費主義は共存可能か?
Premium
5 時間前

近藤麻理恵氏が広告界に語る:ミニマリズムと消費主義は共存可能か?

片づけブームの第一人者である近藤麻理恵氏がカンヌライオンズで登壇する。これに先駆けCampaignは取材を実施した。

Premium
TikTok、「マーケティング新時代」を切り拓くか
Premium
3 日前

TikTok、「マーケティング新時代」を切り拓くか

動画共有アプリはオーディエンスを理解するだけでなく、共感を得ることが大切 −− 電通・前クリエイティブディレクターで今はTikTokを先導する鈴木瑛(あきら)氏がその戦略を語る。

Premium
世界マーケティング短信:PR業界の評価
Premium
3 日前

世界マーケティング短信:PR業界の評価

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

Premium
カンヌライオンズ 2019受賞予測:ルシアナ・カニ(サーチ・アンド・サーチ東京)
Premium
4 日前

カンヌライオンズ 2019受賞予測:ルシアナ・カニ(サーチ・アンド・サーチ東京)

今年のカンヌライオンズ ではどのような作品が受賞を果たすのか。業界のオブザーバーが予測する。