Ryoko Tasaki
2017年3月09日

2種類のデートで東京の多彩な魅力を発信

1人の女性をめぐって競い合う2人の男性が、東京のさまざまな表情を見せて歩く。

(C) 2017 DOCCI? Partners
(C) 2017 DOCCI? Partners

台湾から1週間の予定で訪れた1人の女性が、2人の日本人男性とそれぞれ3日間ずつ、東京近郊の人気スポットでデート。女性は帰国前日に2人から告白を受け、選んだ方の男性と滞在最終日を過ごす……。

これは、日本の魅力を海外に発信する「クールジャパン」のコンテンツとして、博報堂とAOI Pro.が制作した恋愛ドキュメンタリードラマ「DOCCI?」(どっち?)だ。海外需要開拓支援機構が出資するジャパンコンテンツ放送メディア「WAKUWAKU JAPAN」にて2月24日より、アジア7つの国・地域(台湾、インドネシア、シンガポール、ミャンマー、スリランカ、ベトナム、モンゴル)で放映された。

日本の魅力を伝えるコンテンツとして、なぜドラマ仕立ての恋愛ドキュメンタリーなのか。クリエイティブディレクターを務めた木村元紀氏(ハッピーアワーズ博報堂)は「恋愛は、地域や時代を超えて普遍的なテーマ。そして、出演者が重ねるデートを通して、今の東京の空気を感じてもらえる構成にしやすいと考えました」と話す。

また“裏テーマ”として「日本男児もコンテンツとして確立したい」という思いもあったと木村氏は打ち明ける。似たような例でいえば、フジテレビの榎並大二郎アナウンサーがバンコクで大ブレイクしたり、日本でも韓流が流行したことなどが挙げられる。「精悍な容姿、礼儀正しく優しい空気感、垣間見えるサムライのような頼もしさ……。東京の今の魅力と共に、日本人男性ならではの魅力も引き出したいと考えていました」

2人の男性と交互にデートし、競わせる形にしたのは、「女性(と視聴者)だけが両方の男性を知っているが、男性本人たちはお互いの存在は知っているものの合うことができない。“情報の非対称性”を持たせることで、焦燥感を持って競わせることができると考えたからです」。顔見知りになると、それがたとえライバル同士であっても馴れ合いの気持ちが芽生えることがあるので、それを避けたかったという。「恋する男子が闘っている相手は“どこかの知らないヤツ”。それは現実世界でも一緒です」

東京の多様な魅力を見せるため、対照的なキャラクターの男性を選んだ。「個性が違えば、それぞれのセンスで選ぶデート先も違うはず」と木村氏。例えば食事場所として、一人はアーティスティックなお店のお重を、そしてもう一人はチェーン店の讃岐うどんを選ぶ。遊びに連れて行くのも、片方の男性が飴細工の体験やレンタルキッチン、もう片方の男性はアミューズメントパークやボウリングといった具合だ。「日本人男性に導かれて、観光客だけではたどり着けない、カルチャーを感じてもらえるスポットを重点的に見せたかった」と考えてのことだという。

本編54分、毎月1回放映の「DOCCI?」の第1回は台湾からの女性をめぐる物語だが、第2回はインドネシア、第3回はベトナムの女性が日本を訪れる(全3回シリーズ)。WAKUWAKU JAPANでの放映終了後は、ウェブ上でも配信の予定だ。

(文:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

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