Gideon Spanier
2018年4月24日

WPPのCOO、グループ解体を否定

WPPの共同最高執行責任者(COO)であるマーク・リード、アンドリュー・スコットの両氏が、現体制の維持を表明した。

WPPのCOO、グループ解体を否定

マーク・リード氏はアンドリュー・スコット氏との連名で、WPPの13万人強の社員に通達を出し、マーティン・ソレル卿の衝撃的な辞任表明後も「グループは現在の傑出したスタッフとともに偉大な企業として、世界的エージェンシーとして存続していく」と言明した。

また、「先週の出来事が我が社に変化を及ぼすことは一切ない」とも付記。

アナリストはWPP傘下の調査会社やPR会社がグループから切り離されると予想するが、「クライアントはより迅速で総合的なソリューションを求めており、そうした動きは無意味。我々は互いに距離を置くのではなく、より結束しなければならない」とも。

更に、WPPは「クライアントだけでなく、フェイスブックやグーグル、マイクロソフト、アドビといったテック企業(ソレル氏がこれらを『友人だが、敵』と呼んだことはよく知られている)ともより近しい関係を構築する」と言及。「クライアントが全てのグループ会社のサービスに出来る限りシンプルにアクセスできるよう、構造とオファーの改革に努める。今後はデータとテクノロジー、クリエイティビティーをソリューションの中心に据えていく」。

4月14日、ソレル氏が個人的不正行為の申し立てにより辞任すると(本人は不正を否定)、WPPはリード氏とスコット氏を共同COOに任命。新たなCEOの選出にも着手した。

この措置に際し、WPPは責任を二分化。リード氏はクライアントや会社の運営、スタッフを司り、スコット氏は財政や業績面、グループの再編を監督する。

第1四半期の業績を報告する4月30日には、今後のより詳しい戦略を公表する予定だ。

WPPが、関連会社を含めた世界中の全スタッフ約17万人にこのようなメールを送付するのははじめてのこと。

過去には、こうしたメールはWPPの各エージェンシーのトップがそれぞれの社員に送っていた。

(文:ギデオン・スパニエ 翻訳・編集:水野龍哉)

提供:
Campaign UK

関連する記事

併せて読みたい

4 時間前

電通・アンドレー氏、段階的に復帰

休職していた電通グループのティム・アンドレー氏が、まず取締役として職務に復帰した。

1 日前

新型コロナ 各国で政府に不信感

マッキャン・ワールドグループが実施した世界的規模の調査から、7割の人々が自国政府の対応に不満を抱いていることが分かった。

1 日前

エージェンシー・レポートカード2019:博報堂

昨年は海外企業の買収など幅広く事業を展開、クリエイティブ面でも健闘した博報堂。こうした実績は、果たして自社評価に見合うものなのか。

1 日前

エージェンシー・レポートカード2019:電通

組織改革中の電通にとって2019年は、日本国内では比較的安定感があるものの、海外事業においては困難な一年であった。目下の課題は、インクルーシブな「One Dentsu」の文化を創造していくことだ。