Staff Reporters
2025年8月12日

Women to Watch 2025: 米澤香子(TBWA HAKUHODO)

航空宇宙工学と学際情報学の学位を持つ米澤香子氏は、広告会社の一般的なエグゼクティブとは一線を画すキャリアを歩んできた。そしてクリエイティブの未来は人間の洞察力が活かされる場所にあるもので、データやテクノロジーだけではないということを証明している。

Women to Watch 2025: 米澤香子(TBWA HAKUHODO)

米澤香子

Head of Innovation
TBWA Hakuhodo

米澤香子氏は、一つの枠に収まることのない人物だ。大学で航空宇宙工学を専攻し、学際情報学で修士号を取得、そしてクリエイティブディレクションでは数々の賞を受賞。分野間の壁を破りながらキャリアを築き、技術や文化、人間のニーズが交差するところでイノベーションは最も効果を発揮することを証明してきた。

米澤氏のキャリアは、MITメディアラボや東京大学といった世界最先端の研究機関でスタートした後、クリエイティブ分野に転身。モータースポーツ文化の復興や、宇宙開発における日本の未来像の創造など、複雑なテクノロジーのアイデアを人々の心に響くキャンペーンへと昇華させてきた。

2023年1月にTBWA HAKUHODOのHead of Innovationに就任し、新たな活力をもたらす。手掛けた代表作「#リアタイマクパ(リアルタイムマックパーティー)」は、ファンとお気に入りのアーティストをバーチャルとリアルの両方でリアルタイムにつなぎ、記憶に残る体験を創出。開始から24時間で売上53%増という驚異的な記録を達成し、デジタルエンゲージメントの新たな基準を確立した。日本マクドナルドのモバイルオーダーと決済のプラットフォームは既にトランザクションの20%を占め、世界的に最も導入率が高いが、これを強化するために実施されたキャンペーンは文化的な関連性とビジネスへのインパクトを融合させた傑作といえるだろう。2回目のライブ配信ではマックフライポテトのクーポン利用率が過去最高を記録し、マーケティングの成功と、若年層のブランドロイヤルティー向上につながった。

米澤氏を際立たせているのはリーダーシップで、厳格なヒエラルキーで知られる広告業界や日本社会において、従来の手法を覆す。米澤氏はトップダウンの指示ではなく、チームメンバーを引き上げ、チームが本当にやりたいこととプロジェクトをマッチさせることに重点を置くアプローチを採用。これは特に日本では稀有で、賢明な行動といえる。

ダイバーシティー&インクルージョン(多様性と包摂性)への情熱は、決して後付けではない。航空宇宙工学とコンピュータサイエンスの分野に身を置いてきた数少ない女性の一人として、米澤氏は誰もがサポートされ、認められていると感じられる職場環境を作ることを使命としている。そのため、不妊治療の補助や柔軟な休暇制度など7つの取り組みを推進し、変化をもたらしてきた。

米澤氏は、ACCが2021年に発表した「審査委員ダイバーシティ方針」に携わり、カンヌライオンズやD&ADのグローバルな審査委員の育成にも貢献。また、広告業界をリードするプラットフォームで、講師やキュレーターとして知見を共有している。

日本マクドナルドの取締役・上席執行役員兼CMOであるズナイデン房子氏は次のように述べている。「米澤氏は、ブランドと人々をつなぎ、実際に変化をもたらす新たな文化イベントを創出しました。彼女は大きな成功の後も、常に『次に何をするか』を考えています」。

米澤氏は、単にイノベーションをリードしているだけではない。現代の日本における、クリエイティブリーダーのあり方を刷新している。

(* 自動翻訳した記事に、編集を加えています。 )

*「Women to Watch 2025」の全リストはこちらから。

提供:
Campaign Japan

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